すみれちゃん、おはよう(ばんひろこ・丸山ゆき)
児童書だからといって子ども扱いしてはいけない。構成もしっかりしているし、読者を引き込む。しかも手軽に読める短い読み物。
いやでも物理が面白くなる(志村史夫)
高校生の物理の全範囲プラスアルファの興味深いネタを提供してくれる。詳しく知りたい人向けの参考図書も充実。
想像力は知識より重要
知識には限界があるが
想像力は世界を包み込むことができる
知的成長は生まれた時にはじまり
死ぬまでずっと続くべきだ。(アインシュタイン)
僕らのごはんは明日で待ってる(瀬尾まいこ)
中学生のときに兄を亡くし、こじらせ系ぼっちになった良太が高校の体育祭準備で天真爛漫な小春に声をかけられてから時間が動き始める。二人の距離は近づくが非常な宣告が下される。ほんとうに「神は乗り越えられない試練しか与えない」のか。
被災ママ812人が作った子連れ防災手帖(つながる.com)
東日本大震災で被災したママたちの体験談を中心に今後の防災に役立つ話が満載。
イラストや漫画も多くとてもわかりやすい。
皮膚はすごい 生き物たちの驚くべき進化(傳田光洋)
防御、交換、センサー、水分保持、コミュニケーションなど皮膚は多くの役割を担っている。様々な生物の皮膚の役割に触れつつ、最後にヒトがここまで進化したのには皮膚が敢えて体毛を捨て世界を知る装置へと進化し、脳との相互作用で新しい世界へ踏み出すことを後押ししてきたことを強調する。
ネアンデルタール人やデニソワ人は現生人類と同様に皮膚が進化し、数万年前には現生人類と交配したがいずれも滅んでしまった。ネアンデルタール人には発達障害の一つであるASD(自閉症スペクトラム症候群)に関連する遺伝子がなかったことも一因と考えられる。ASDの人のような「変わり者」は他人に付和雷同せず、新しい世界の仕組みを考え、イノヴェーションを起こしやすいと考えられる。自然を探求し、衣食を顧みずに研究、芸術、想像に没頭できる特徴がある。さらに、多様性を許容できる社会があったからこそヒトが生き残ってきた。
君は月夜に光り輝く(佐野徹夜)
不治の病に侵され余命僅かな女子高生に「死ぬまでにやりたいことリスト」を押し付けられる主人公。「君の膵臓が食べたい」を想起するが、展開は全く別物。ただ、せっかく発光病を取り入れたのに活かしきれていないのが残念。発光と薄幸でもかけていたのか。