きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

2018-04-24から1日間の記事一覧

虚像のアラベスク(深水黎一郎)

日本を代表するバレエ団で起きた2つの事件についてのミステリー。フランス語のバレエ用語の解説がしつこいくらいに繰り出される。1つ目の事件は前菜のようなもので、動機もありがちな気もするが、2つめの事件が面白い。天然でとぼけたようなダンサーの語りで…

ミナトホテルの裏庭には(寺地はるな)

「時間が過ぎていくのが遅いと感じるのと、はやいと感じるのと、どちらが良いかと言われれば悩むところである」 大正時代に建てられたミナトホテルはいちど本来の役目を終えたのち、さまざまな事情を持つ人たちの緊急避難ホテルとして営業を再開した。派手に…