きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

フィクション

姑の遺品整理は、迷惑です(垣谷美雨)

マンションで一人暮らしだった姑の遺品整理を一人で担うことになるも、想定外の遺品整理の困難で途方に暮れる。孤立無援と思われたが少しずつ周囲の助けを借りられるようになっていく。ミステリー要素もあり、楽しみながら読める。まずは自分から身軽にしな…

恋と禁忌の述語論理(井上真偽)

黒髪ロングのアラサー独身美女で論理オタクの叔母が解決したはずの殺人事件の真相を証明してく。最大のトリックは・・・。ラブコメ風味のラノベらしい設定で論理学も学べる。

きょうなにしてた(はまのゆか)

親が子を思い、子は親を想う。家族を思う大切さに気付く。

その可能性は既に考えた(井上真偽)

人里離れた山中で新興宗教団体が集団自殺し、一人の少女だけが生還する。探偵はすべての可能性を否定し、推理合戦の末、仮説をことごとく崩していく。そして事件が「奇蹟」であることを証明しようとする。 中国語満載の出だしがきついが、そこさえ乗り越えら…

探偵が早すぎる(井上真偽)

キャラの濃い探偵が出てくる作品は面白。殺人事件が起こる前にトリックを看破し、犯人を特定してしまう探偵と言う時点で面白くないわけがない。ミステリーというよりはサスペンス寄りで楽しめる。もちろんどんでん返しつきで。

彼女の色に届くまで(似鳥鶏)

自分の画才は本物だと勘違いした高校生が学校の昇降口で出会った少女の才能に驚く。彼女の才能は油絵だけでなく、どこでも寝られることと、絵画にまつわる不可解な事件をあっさりと解いてしまうこと。だが彼女は画家としては致命的な過去を持っていた。 ラブ…

IT MIGHT BE AN APPLE

ふと見つけたリンゴ1個からここまで想像が広がるのかと驚くばかり。まさに可能性は無限大。終盤では想像力を逞しくすることに留まらず、実行に移すことで結果が得られることも示唆している。

すみれちゃん、おはよう(ばんひろこ・丸山ゆき)

児童書だからといって子ども扱いしてはいけない。構成もしっかりしているし、読者を引き込む。しかも手軽に読める短い読み物。

僕らのごはんは明日で待ってる(瀬尾まいこ)

中学生のときに兄を亡くし、こじらせ系ぼっちになった良太が高校の体育祭準備で天真爛漫な小春に声をかけられてから時間が動き始める。二人の距離は近づくが非常な宣告が下される。ほんとうに「神は乗り越えられない試練しか与えない」のか。

君は月夜に光り輝く(佐野徹夜)

不治の病に侵され余命僅かな女子高生に「死ぬまでにやりたいことリスト」を押し付けられる主人公。「君の膵臓が食べたい」を想起するが、展開は全く別物。ただ、せっかく発光病を取り入れたのに活かしきれていないのが残念。

お騒がせロボット事業部(辻堂ゆめ)

小さな会社でコミュニケーションロボットのパティを売り込む営業を初めた朝香。なぜかパティは繰り返し巻き込まれ、朝香は振り回される。 東大卒業後に就職した会社で実際にロボット製品の法人営業を手掛けた経験が生かされている。

未来を、11秒だけ(青柳碧人)

「二人の推理は夢見がち」の続編で、24時間後にその場で起こる11秒間のできごとを夢に見ることができる異能を持つ男が登場する。バトルをするわけではないが異能が多すぎ。全作を先に読んで置けばよかったと後悔。

その日、朱音は空を飛んだ(武田綾乃)

「世界は生きている人のためにある。人間は真実を曲げる権利がある」 校舎の屋上からひとりの少女が飛び降り自殺をする。その瞬間を見た友人やクラスメイトもいて、偶然それを撮影した動画も拡散するが、不自然なことが多い。いじめを苦にした自殺でもないし…

いまさら翼といわれても(米澤穂信)

古典部シリーズの第6弾。 米澤氏の小説はいくつか読んでいるが、古典部シリーズを読むのは初めて。このあたりで一段落かと思えるあとがきがあるが、エピソードは追加できるだろう。アニメは視聴済みだったので、会話が声優の声で入ってくるのが面白い。

こうして誰もいなくなった(有栖川有栖)

さまざまな中短編をまとめたもの。スパイスが効いていて楽しい。 館の一夜:実は彼女も知っていたというオチだと面白い。 線路の国のアリス:鉄道ネタ満載。アリスといえばちぐはぐな会話。 まぶしい名前:個人名にスポンサー名を挿入しキラキラ。 怪獣の夢…

友達未遂(宮西真冬)

「自分の幸せは、自分で掴むものです。誰かがいないと、成り立たないものではないんです」 全寮制の女子高を舞台に深刻な問題を抱える4人のルームメイトの葛藤。

彼女たちが眠る家(原田ひ香)

共通の過去をかかえる女性たちが九州の離島で共同生活を送っている。互いの本名も知らず自給自足に近い生活を続けていた。そこにある母娘が転がり込んできたことから、平穏な日常が崩れていく。 いろいろと考えさせられて面白い。 全てを失った後にたどり着…

説明がつかない現象と私が生徒会に入った説明(葵日向子ほか)

10の部活を舞台にした心温まる青春連作ミステリー。花をつけなくなった桜が全作を貫くモチーフになっている。イラストがかわいい。桜の謎はもう少しひねりが欲しかった。生徒会長もキャラがもうすこし立っているとさらに面白かっただろう。

イシイカナコが笑うなら(額賀澪)

母校に教師として赴任した京平は10年以上前に自殺したクラスメイトの幽霊に誘われ、「人生やりなおし事業」としてクラスメイトが自殺した年にタイムリープする。自殺を防ぐこと、それとこれから起こる京平の事故死も防ぐこと、この2つを目下の課題として幽…

君と読む場所(三川みり)

自宅が本で埋まっている老人から終活として大量の本を押し付けられた有季が本を通じて問題を解決していく短編集と見せかけたビブリオ青春小説。 「さぶ」(山本周五郎) 「ライ麦畑でつかまえて」(サリンジャー) 「空白を満たしなさい」「平野啓一郎」 「…

サバティカル(中村航)

僕はブラック企業を退社し転職先に就くまでの5か月間を長い安息日「サバティカル」として過ごしはじめた。普段はできないことに取り組み始める。朝食はカフェに通い、ギターを買い、絵を描き、料理のレパートリーを増やし、公園で知り合った老人に将棋を師…

そこにいるのに(似鳥鶏)

13のホラー短編集。「なぜかそれはいけない」「帰り道の子供」「昨日の雪」が面白かった。

私が誰かわかりますか(谷川直子)

僻地の村社会で認知症となった夫の世話が手に余る妻がバツイチで東京から嫁いできた長男の嫁に介護を託す。その友人も義父が認知症で仕事片手に在宅介護。村の噂と世間体で思うようにいかないまま事態は好転しない。 村社会に入るにはそのメリットを生かした…

輝く夜(百田尚樹)

日頃はつらい思いをしている女の子にも夢みたいな報われる日があってもいい。 クリスマスイブに起こる5つの奇跡がおこる希望の物語。絶望しないでよかった。

教室が、ひとりになるまで(浅倉秋成)

たて続けに3人の生徒が自殺した高校で死神のコスプレをした女子に脅され美月は不登校になる。美月の隣に住む友弘には「嘘を見破る能力を授けた」という差出人不明の手紙が届く。誰かのいたずらだと思っていたその手紙の内容が真実だと気づいた友弘が能力を…

ジグソーパズル48(乾くるみ)

私立曙女子高等学院を舞台にした7つの短編ミステリー。どの短編もそれなりの数の登場人物がいて、なかなか頭に入ってこなかった。名前を覚えるのは諦め、ストーリーだけ追うことにした。そのせいか、最後のハチの巣ダンスは作者が意図した楽しみ方ができな…

すみれ屋敷の罪人(降田天)

戦時中まで栄えていた旧紫峰邸から白骨化した死体が2体発見された。行方不明になっている2人の書生のものと思われる。遺体の身元を確認するために警察が動き始める中、つづいて3体目の白骨死体が発見される。

そのナイフでは殺せない(森川智喜)

イタリアのシリアルキラーが遺した曰く付きのナイフ。そのナイフで殺された者はシリアルキラーの死んだ時刻の16時32分に生き返る。そう、そのナイフでは殺せないのである。映画監督を志す大学生がそのナイフを手に入れ、映画表現としてナイフの能力を使い、…

救いの森(小林由香)

義務教育の自動は緊急救助を要請する「ライフバンド」の装着を義務付けられている世界。警察と同等の権力を持つ児童救命士として働き始めた主人公が難題に挑む。

対岸の家事(朱野帰子)

絶滅危惧種と言われる主婦、2年の育児休暇をとったイクメンのパパ、キャリアと子育ての両立を目指す女性など、がけっぷちにたちながら乳幼児を育てる親たちが出会い、支え合うことで生き延びることを知る。自分とは異なる形の育児を肯定し、事情を理解する…