きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

心理・認知・発達障害

マンガですっきりわかる 脳を傷つけない子育て(友田明美)

心理的虐待マルトリートメントで子どもの脳が変質してしまうことを「子どもの脳を傷つける大人たち」で知った。今回は脳を傷つけないようにするにはどうするか、傷つけてしまったかもしれないがどうしたらよいかという点について、マンガ、イラストを交えて…

皮膚はすごい 生き物たちの驚くべき進化(傳田光洋)

防御、交換、センサー、水分保持、コミュニケーションなど皮膚は多くの役割を担っている。様々な生物の皮膚の役割に触れつつ、最後にヒトがここまで進化したのには皮膚が敢えて体毛を捨て世界を知る装置へと進化し、脳との相互作用で新しい世界へ踏み出すこ…

うちのでこぼこ兄弟 発達障害子育て絵日記(寺島ヒロ)

発達障害を持つ兄と妹を育てる両親も発達障害だった。 発達障害の現れ方は千差万別でその一例を見ることができる。そして、この本は発達障害を知ることよりも子育てへの向かい方を教えられる。おおらかな両親に見守られているからこそ、兄妹に二次障害も現れ…

イライラを手放す生き方(水島広子)

水島氏の本を読むのは「困った悩みが消える感情整理法」に次いでこれで2冊目。この本ではイライラに絞って、正体、深層心理、解消、イライラ体質からの脱皮、心の強い人間へと豊富な具体例を織り込みながらわかりやすく述べている。 イラッとすることは心身…

自己肯定感がドーンと下がったとき読む本(古宮昇)

自己肯定感とは自分を大切に思える気持ち。ちょっとうまくいかなかったり、人間関係でつまづいたりしても自分を嫌いにならず、自分を好きと思える気持ち。自己肯定感は一定ではなく上下する。自己肯定感がドーンと下がり、本来の自分に戻れなくなったときは…

消したくても消せない 嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法(大嶋信頼)

嫉妬や劣等感が起きる仕組みをわかるだけでも心が晴れる。それだけでなく切り替える方法を知るとさらによい。周囲の人も嫉妬に満ち溢れているものだ。周りが敵に思え、世界が歪んで見えて破壊的気持になっていた自分から嫉妬感を消し、新たに自分の世界を構…

視覚心理学が明かす 名画の秘密(三浦佳世)

視覚の心理学を通して名画の秘密を解いみようとする。同時に、名画を通して視覚、認知の秘密に迫っている。芸術と科学の融合とも言える一冊。名画をこれまでとは異なる実験心理学の立場から魅力の謎を解き明かしている。作品の理解を目指したものではないが…

困った悩みが消える感情整理法(水島広子)

自分が深く悩んでいるとき、他の人は幸せで気楽に生きているように見えがちだが、実はほとんどの人が何かしら悩んでいる。「あの人も悩んでいるんだ」と知ることは、視野を広げ心を楽にするし、一見自分の悩みとは関係なく思えるものでも、自分のヒントにな…

発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室(吉野加容子)

発達が気になる子を伸ばすカギは親子のコミュニケーションにある。コミュニケーションを変えるだけで子育てがラクになる。お母さんは頑張る必要はない。いつもの言葉を少し変えるだけで良い方向に動き出す。 子どもが失敗をする→お母さんが怒る→子供が犯行を…

もしかして、私、大人のADHD?(中島美鈴)

ADHDの原因として脳の報酬遅延勾配が急である可能性がある。成果が出るまでに時間がかかるものにはやる気が出ないのである。自己報酬マネジメントをすることで改善できた例が多い。また、時間管理スキルのアップも効果的で、感情の整理など副次的な効果もあ…

バウンダリー人間関係境界線お上手な引き方(おのころ心平)

人間関係で理不尽なことがあっても、「自分ががまんすれば済むこと」と相手からのココロの侵入を許してしまう人がいる。自分と相手の境界線が曖昧だと、心地よい関係は築けない。表情、しぐさ、言葉遣いをほんの少し変えて自分の領域を守りたい。 抑圧されず…

SNSカウンセリング入門(杉原・宮田)

SNSで人を傷つけることができるなら、SNSで人を助けることもできる。 対面での心理カウンセリングとは異なりSNSカウンセリングは同時、双方向的ではなく交互の継時的コミュニケーションである。対面カウンセリングと同じことを目指すのではく、SNSならではの…

気持が楽になる認知症の家族との暮らし方(繁田雅弘ほか)

いろいろなことを乗り越えてきた家族の体験談が参考になる。認知症の家族を持つ人は頑張りすぎず、抱え込まないことが大事。

性格の科学(ナショナルジオグラフィック)

人間にとって最も大切なものは何だろう。幸福や愛を手に入れることかもしれないし、想像力を発揮したり、能力を手に入れたりすることかもしれない。それが何かを知るには、性格、あるいは人格と呼ばれるものの謎を解き明かす必要がある。 ナショナルジオグラ…

子どもの脳を傷つける親たち(友田明美)

子どもの脳には敏感期があり、胎児期、乳幼児期、思春期にに強いストレスにさらされると生き延びるための防衛反応が起き、脳が物理的に変化し、脳機能にも影響を与える。従来は虐待という言葉が使われてきたが本書では「子どもに対する不適切な関わり」とい…

発達障害と少年犯罪(田淵俊彦)

矯正施設や精神科医の取材を通して発達障害と少年犯罪には関連があるかを明らかにしていく。NNNドキュメントで放送できなかった部分まで深く切り込んでいる。

日経サイエンス 2018年8月号 AIの身体性

今月号はAIと自殺防止の記事を読んだ。 ◆AIの身体性(Self-Taught Robots) 体験を通して自律的に学ぶロボットにより、ロボット工学の進歩と子供の発達に関する知見が得られる。 脳は絶えず未来を予測しようと試みている。脳の高次の処理中枢は感覚器から受け…

ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に働くための本

一般的にADHDやASDを持つ人は、美術家や漫画家、研究者に向いていると言われているが、すでに職に就いている人や訓練をしている人は方向を変えにくい。本書はオフィスでの仕事の仕方に的を絞った内容になっている。文具やアプリの工夫、WORD、EXCELの機…

対人距離がわからない(岡田尊司)

親密さと対人距離の関係について、10に分類したパーソナリティでグラフ化したデータを豊富に使って解説。後半は対人関係を操る技術、幸福な対人関係の築き方について。 10のパーソナリティー(障害とまでは言えないが、誰でも偏りはある) ①回避性パーソナリ…

となりの少年少女A(草薙厚子)

シグナルをとらえて情報共有を行い、早期発見、早期治療が行われれば悲惨な事件を減らすことができる。ASDの特性を持っていた少年少女の起こした特異な事件を挙げ、背景・環境・鑑定について解説している。 発達障害は先天的なものであり、社会的コミュニケ…

困った老人のトリセツ 25の事例と解決策(和田秀樹)

和田秀樹の本を読むのは「高齢者差別」についでこれで2冊目。 危ないからやめろ、これはダメと、次々に楽しみを奪われて行くと、人は心身ともに内にこもるようになり、脳も体も衰えて認知症になったり、寝たきりの原因にもなる。やがて自分も年を取るという…

誰にも知られたくない大人の心理図鑑(おもしろ心理学会)

わかりやすい図やイラストを使い、人の無意識な行動や認知的な傾向を個別に説明している雑学的な読み物。全体を流れる一貫的な立場に偏ってはおらず、用語の確認にも便利。

子どもの性同一性障害に向き合う(西野明樹)

自身も性同一性障害である臨床心理士による、性同一性障害の人と向き合うための本。 よく知らない他者の性別を認識するときに人は、耳や目から相手の情報を取り入れ、それをもとに性別を無意識に判別している。実際の性同一性障害は、男性の性質と女性の性質…

恋するコンピュータ(黒川伊保子)

AIの研究者であり、感性工学会会員である著者による、AI、感性、言葉についての本。自身の子の成長を見守る中での気づきも役立っている。 認識について: 人間にしろ機会にしろ、誰かに対して情緒性を含んだホスピタリティを発揮しようとしたら、その相手を…

かんもくって何なの!?しゃべれない日々を抜け出た私(モリナガアメ)

場面緘黙症だった筆者が、自分の幼少期から場面緘黙症になり社会人になって場面緘黙症に気づくまでを漫画仕立てで振り返っている。 軽く考えがちだったが、私の周囲にも近い様子の子がいた。場面緘黙症の可能性を考えていたら対応が違っただろう。 最初の登…

大人の発達障害 アスペルガー症候群、ADHDを解決するコツがわかる本(司馬理英子)

発達障害の中でもアスペルガー症候群とADHD、特に対人関係で問題を抱えやすいあるぺるがー症候群についてページを多く割いている。大人の発達障害の独特の対応についてわかりやすい。夫婦間のトラブル、育児のトラブル、会社でのトラブルなど、場面別に応じ…

あなたを悩ます困った人 障害やこころの病気を理解する(柴田豊幸)

「困った人」の中には障害やこころの病気が原因の人もいる。生きにくさを感じている本人や対応に悩んでいる人のための本。中にはクレーマーやモンスターとなる人もいるが、障害の特性を理解すれば、感情的にならずに対処できる場合もある。 ASD、ADHD、パー…

発達障害の子の「会話力」を楽しく育てる本(藤野博)

テクニックに頼らず、発達障害の子の会話力をつけることを詳しく解説してある。ASD、ADHD、LDのタイプ別に対応の仕方が具体的である。特にASDの子について詳しい。 よくあるテクニックも書かれているが、テクニックは場面が限定されている。どんなに対人スキ…

モラルの起源(亀田達也)

人間の行動の合理性は3つの時間軸で考えられる。進化時間における合理性、歴史時間、文化時間における合理性、生活時間、緊急時間における合理性の3つだ。本書では進化時間と文化時間における合理性について述べている。 人間の社会行動はとても複雑で、互…

魚だって考える(吉田将之)

「こころの生物学」を研究する広島大学教授による、魚のココロについての本。学生に研究テーマを割り振る際に、特技を生かしてもらったり、そのテーマの意義について理解してもらったりと、教育者としても好感が持てる。 以下は面白かったところ。 人間にと…