きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

心理・認知・発達障害

誰にも知られたくない大人の心理図鑑(おもしろ心理学会)

わかりやすい図やイラストを使い、人の無意識な行動や認知的な傾向を個別に説明している雑学的な読み物。全体を流れる一貫的な立場に偏ってはおらず、用語の確認にも便利。

子どもの性同一性障害に向き合う(西野明樹)

自身も性同一性障害である臨床心理士による、性同一性障害の人と向き合うための本。 よく知らない他者の性別を認識するときに人は、耳や目から相手の情報を取り入れ、それをもとに性別を無意識に判別している。実際の性同一性障害は、男性の性質と女性の性質…

恋するコンピュータ(黒川伊保子)

AIの研究者であり、感性工学会会員である著者による、AI、感性、言葉についての本。自身の子の成長を見守る中での気づきも役立っている。 認識について: 人間にしろ機会にしろ、誰かに対して情緒性を含んだホスピタリティを発揮しようとしたら、その相手を…

かんもくって何なの!?しゃべれない日々を抜け出た私(モリナガアメ)

場面緘黙症だった筆者が、自分の幼少期から場面緘黙症になり社会人になって場面緘黙症に気づくまでを漫画仕立てで振り返っている。 軽く考えがちだったが、私の周囲にも近い様子の子がいた。場面緘黙症の可能性を考えていたら対応が違っただろう。 最初の登…

大人の発達障害 アスペルガー症候群、ADHDを解決するコツがわかる本(司馬理英子)

発達障害の中でもアスペルガー症候群とADHD、特に対人関係で問題を抱えやすいあるぺるがー症候群についてページを多く割いている。大人の発達障害の独特の対応についてわかりやすい。夫婦間のトラブル、育児のトラブル、会社でのトラブルなど、場面別に応じ…

あなたを悩ます困った人 障害やこころの病気を理解する(柴田豊幸)

「困った人」の中には障害やこころの病気が原因の人もいる。生きにくさを感じている本人や対応に悩んでいる人のための本。中にはクレーマーやモンスターとなる人もいるが、障害の特性を理解すれば、感情的にならずに対処できる場合もある。 ASD、ADHD、パー…

発達障害の子の「会話力」を楽しく育てる本(藤野博)

テクニックに頼らず、発達障害の子の会話力をつけることを詳しく解説してある。ASD、ADHD、LDのタイプ別に対応の仕方が具体的である。特にASDの子について詳しい。 よくあるテクニックも書かれているが、テクニックは場面が限定されている。どんなに対人スキ…

モラルの起源(亀田達也)

人間の行動の合理性は3つの時間軸で考えられる。進化時間における合理性、歴史時間、文化時間における合理性、生活時間、緊急時間における合理性の3つだ。本書では進化時間と文化時間における合理性について述べている。 人間の社会行動はとても複雑で、互…

魚だって考える(吉田将之)

「こころの生物学」を研究する広島大学教授による、魚のココロについての本。学生に研究テーマを割り振る際に、特技を生かしてもらったり、そのテーマの意義について理解してもらったりと、教育者としても好感が持てる。 以下は面白かったところ。 人間にと…

認知バイアス

認知バイアス(英: cognitive bias)とは、認知心理学や社会心理学での様々な観察者効果の一種であり、非常に基本的な統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤り(虚偽記憶)など人間が犯しやすい問題である。(wikipediaより) ・確証バイアス(追認バイ…