きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

自虐史観

 地球上に生命が誕生して以来、多くの種が誕生し絶滅していった。そのうち、二百万年程度の短期間で二十五パーセント以上の種が絶滅した事象を大絶滅と称する。大絶滅は5回確認されており、ビッグファイブと呼ばれる。ビッグファイブ以外にも小絶滅は30回ほど確認されている。

 人類の活動で現在は六度目の大絶滅が進行しているという見方もある。

 生きている限り、他に迷惑をかけないなどということはありえない。そこに自責の念や罪悪感が加わると、加害妄想をこじらせて自虐史観へとつながる場合もある。

 人類が存在しなくとも、多くの種はいずれは滅びるし、人類ももちろん滅びる。過去の大絶滅後は生命が進化するきっかけになっている。人類が滅亡し、ビッグシックスを生き延びた生命たちもさらなる進化があるだろうことは容易に想像できる。

 

 森林を伐採したから洪水が多発したなどというのも、因果関係がはっきりせず、科学的なデータが存在していないのに、広く信じられている。

 洪水はよくないこと、あるいは災害と思い込むのは現代人の貧困な想像力のせいである。洪水のおかげで、肥沃な土壌が平野部にもたらされてきたことを忘れている。

 人類が環境を守り、持続的な発展をめざすというのはおこがましい。なるようにしかならないのだから、その中でどのように対応していくかを考える方が建設的に見える。前に進もう。