きまぶろ

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自分から勉強する子の親がしていること(大塚隆司)

子どもが勉強を好きになり、成績がぐんぐん伸びる。だれもが望んでいることだが、それはなかなか思うようにいかないことの裏返しでもある。著者が語りかけてくるように、とても読みやすい。

 

 勉強は自分のためにすると考えるのは思春期以降で、思春期前の子どもは目的を持って勉強に向かうことはない。親に褒めてもらいたいから、自分を認めてもらうために勉強をする。

 安心して勉強できる雰囲気を作る。勉強に関する話をするときは、保護者は常にニコニコと微笑み、勉強は楽しい、面白いと思ってもらう。もちろん、親自身も楽しむ。親が思うようにいかないことがあったときに、大声を出しても、ため息をついても、子供を責めたとしても、それで親の思う通りにことが運ぶわけではない。勉強と親に叱られることが強く結びつき、勉強を避けるようになってしまい、逆効果。

 怒りたくなっても、感情的になるのではなく、自分の怒りを冷静に分析する。子どもがのありのままを受け入れてもらっていると思わせる。

 ミスをした時でも、責めない。ミスは悪いことではない。「今のうちにいっぱい間違えておこう」「誰でもミスするよね」など安心させる言葉をかける。

 好きな科目や好きな単元があれば、興味はいずれ広がっていく。

 

 読んでいて耳が痛くなるが、今からでもできることは実行したい。挑戦したいことがまた増える一冊である。