きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

神さまたちの遊ぶ庭(宮下奈都)

「親の心配なんて知らなくていい。知ったら何もできなくなっちゃう」

 

 トムラウシで一年間暮らしたときのエッセイをまとめたもの。良い意味で期待外れだった。教育のあるべき姿の一つを感じられる。個性的な3人の子供たちとの距離感もすばらしく、小さな子を持つ人に読んでもらいたい。宮下家がトムラウシで暮らす中で、あの「羊と鋼の森」が生まれた。

 厳しい寒さと障害以外にも苦労はあったはずだが、そんなことはおくびにも出さずに暖かいトムラウシの人たちや3人の愉快な子どもたちの様子を伝えている。そんな中でも、弁論大会について漏らした本音が控えめだけどプロ意識を感じた。

 

 「羊と鋼の森」も読むつもりだが、その前に、こないだ買った「スコーレNo.4」を先に読まないと。