思い出のとき 修理します2(谷瑞恵)
「ほんの少し気持ちを前に出すだけで、幸福になれるのに、ためらうなんてもったいない。そんなふうに素直に思えた」
連作短編集のシリーズ2冊目。主人公たちと商店街の人たちの修理は1巻でほぼ終わり。「きみのために鐘は鳴る」では、明里の妹の香奈が出てきて、明里も大いに関係があるが、他は商店街以外の人の修理である。
明里の幻視と太一の不可思議なアシストが効いている。短篇ごとの最後のページの明里の感想も良い。
収録作品:
きみのために鐘は鳴る
赤いベリーの約束
夢の化石
未来を開く鍵