きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

モナドの領域(筒井康隆)

 平行世界と可能世界を自称「神のような存在」が語る。河川敷で該当人物のいない女性の片腕が発見されたことから事件が始まる。後半では難解な文章も混じるが、理解しなくても構わないとなると、さほど読みにくくは感じない。終盤ではどんでん返しならぬちゃぶ台返しも見られる。

 異なる世界あるいは時間に干渉しても、干渉すること自体が予定(確定)ならば問題ないというのも面白い。