となりの火星人(工藤純子)
「自分を好きになれるのなら、地球人でも火星人でも、どちらでもいいんだよ」
火星大接近の年。空気を読めずにいつも独りのかえで、ちょっとしたことですぐにキレる和樹、不安になると叫んでしまう美咲、見えない壁を作ってしまう湊、中学受験に失敗しヤケになっている聡。友達に支えられながらそれぞれに自分の痛み、悩みと向き合っていく。
火星は赤く見え、熱さを連想することから、戦いをイメージしやすい。実際は大気も薄く、表面温度は氷点下の冷たい惑星。そう、見た目からは想像できないのだ。