きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

スコーレNo.4(宮下奈都)

 自由奔放に生きる妹の七葉に比べ、自分は何のとりえもないと思い込んでいる麻子。4つのスコーレを通して、家族・恋・仕事・自分とようやく向き合えるようになり、自分を肯定できるようになる。

 美しい描写が絵画のようである。本当の気持ちもわからず、いつも謝ってばかりで、自身の持てない麻子も時折、確固たる意志を持って行動しているところに希望も見え隠れしていた。茅野さんが良い男すぎる。もしも茅野さんがマルツ商会と繋がりがなかったとしたら?それでも4つのスコーレを経験した麻子なら大丈夫だろう。