きまぶろ

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東京大学が文京区になかったら(伊藤毅)

 文京区ができてから70年という節目で、今の文京区に東京大学がどのような役割を果たしてきたかを地理的、歴史的要因から解明する本。主に江戸末期から明治期にかけての変遷を地図や当時の写真などを交えて解説してある。カシミールを使った巻頭の地図がわかりやすい。

 文京区は教育施設が多く、医療関係施設、出版業の集積もある。大学門前町としての特長も持ち、文人も多く住んでいた。そしてJRの駅がない。どのような経緯でこれらの特長が生まれたかがわかりやすい。