きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

迷い家(山吹静吽)

 太平洋戦争の末期の疎開先で、行方不明の妹を探しに山に入った軍国少年迷い家に囚われてしまう。そこはありとあらゆる妖、怪異が棲み、古今の霊宝までも手に入る化物屋敷だった。少年が化け物屋敷に迷い込んだのは必然だったのだろうか。一度は迷い家から生還し、今は教師となった香苗は養父とともに再び化物屋敷に囚われてしまう。第24回、日本ホラー小説大賞優秀賞。

 

 数多の霊宝が登場し、物語を語るようにその由来や効果の解説がしつこいくらいに並べられていく。異能バトルでも始まりそうだ。身に付けられる異能も1つ2つではなく組み合わせた使用もできる。ただ、異能がわかりにくかったり、すべての霊宝が効果的に使われたりしていないのがもったいない。