2018-07-13 鵺(三田完) 本 フィクション NHKディレクター、プロデューサーを担当し退職後もテレビ番組、音楽プロデュースに関わる著者による小説。著者本人の経歴を思わせる内容。仕事も女性関係も奔放に生きてきたが、戦争での父の死にもようやく向き合う。 業が深くなければ小説は書けない。女優も銀行員も業を背負っている。業の深さを正当化しているようにも読み取れる。自分の生きてきた世界がすべてだと感じるのは仕方がないといったところか。