きまぶろ

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うちの子、安全だいじょうぶ?(宮田美恵子)

 「知らない人についていかない。声をかけられたら逃げる」

 このような注意では防犯教育にならない。まず「知らない人」というのが大人と子どもでは違う。登下校でよく見かける人は、話したことがなくても子どもにとっては知っている人になってしまう。変な人とか不審な人という表現に変えてもそれは外見的なことを判断しているだけに過ぎない。マスクをしている人や帽子をかぶっている人を避けるのはナンセンス。人ではなく「行為」に着目して防犯意識を高めるべきだ。無視して逃げるという方向の防犯教育が2005年頃から行われ、そういう教育で成人した人がすでに大人になっている。そして違和感を持つ子どもをみかけても、声をかけにくい状況になってしまった。家庭でできること、地域でできることを考えていくべき。

 

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