日経サイエンス2014年9月 記憶
2.52億年前のペルム紀末の大量絶滅に新説
岩石中に残るパターンが指数関数的で生物由来であることを示唆していた。噴火で大量に堆積したニッケルがカギとなり、メタノサルシナ属の古細菌がメタンを大量に生成した可能性がある。
超記憶
細部まで詳細に覚えている写真記憶とは異なる超記憶HSAM(highly superior autobiographical memory非常に優れた自伝的記憶)を持つ人がいる。丸暗記が強いわけではなく、生活上も利点はない。HSAMを持つ人は左利きが多く、さらに強迫神経症的な行動も見られる。
パターン分離
ある事象を別の出来事と区別できる形で記憶すること。海馬の新生ニューロンが関与しており、この能力が欠けていると不安障害になりやすい。新生ニューロンは発火を抑制し、必要なニューロンだけを発火させている。
パターン完成
感覚の手がかりで以前の体験を想起すること。
書評
「基準値のからくり」:一度基準値ができてしまうと、そこで思考停止してしまう。「基準値を超えた、超えない」という話は無意味である。さらに基準値は一度決まると他のことにまで流用されていく。
英語
perchlorate:過塩素酸塩
chirality:キラリティ。鏡像が元の図形とは重ねられないこと。
adeno-associated virus:アデノ随伴ウイルス。アデノウイルスが一緒に観戦していないと増殖できない
iodate:ヨウ素酸塩
iodide:ヨウ化物