きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

強運の持ち主(瀬尾まいこ)

 事務用品の営業職を半年で辞し幸子が、煩わしい人間関係もなく気楽に仕事のできる占い師になって3年が経つ。ショッピングセンターの片隅に店を持ち、訪れた人の背中を押す日々。著者らしいハートフルストーリー。

 

 父と母のどちらを選ぶべきかという相談を持ち込んだ小学4年生、男性の気を惹きたいという割には冷めている女子高生。前半の2つはミステリー要素を楽しめる。後半は幸子自身にも大きな影響を与える占いになる。

 占い師は相談者のデータを聞き出せるという点で小説では警察同様の働きができる。場合によっては警察以上。