きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

人間狩り(犬塚理人)

2018年横溝正史ミステリー大賞優秀賞

 

20年前の中学生の猟奇殺人のビデオが警察から流出し、監察官の調査が始まる。

ネットの闇サイトでは自警団を名乗るグループが正義の名のもとに私刑を重ねる。

両者がつながり、とうとう新たな犠牲者が出てしまう。

 

タイトルで選んだ本。読んだ後に横溝正史ミステリー大賞優秀賞作品と知った。終盤までは面白く読めた。最後は尻すぼみで肩透かしを食らった。

法なんて上の都合で作ったモザイクだし、人の数だけ正義はあるし、正義を振りかざして上手くいったためしなんてない。正しいと信じるものが心の安定に繋がるのはわかるが、それは自分の内に求めたい。