きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

月光のスティグマ(中山千里)

 淳平は一生護ると誓いった双子の姉舞衣と神戸の震災でともに家族を全員失い生き別れになってしまう。東京地検特捜部で政治家の横領の調査でNPOに潜入すると、舞衣はそのNPOを率いる著名な議員の秘書になり横領の片棒を担いでいた。さらに再会直後に東日本大震災が発生する。

 彼女を取るか仕事への思いを取るかのジレンマ、潜入捜査のサスペンス、彼女は本当に舞衣なのかとワクワク感が止まらない。予想を裏切る終わり方だったが、物足りなさも感じた。