きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

パラレルワールド(小林泰三)

 集中豪雨と大地震のダブルパンチでダムが決壊し下流の町を襲う。5歳の裕彦は何とか生き延びたが、世界が2つに分裂し、一方では父を失い他方では母を失ってしまった。双方の世界を認知できるのは裕彦だけではなく、その能力を利用して悪事を行うものが現れ、裕彦と残された両親を襲う。

 認識している世界は本当に認識した状態なのか。認知する者のバイアスがかかっていることを本人は認識できない。

 両親のおかげで助かったヒロ君が最後ではヒーローになる。