2019-06-20 サバティカル(中村航) 本 フィクション 僕はブラック企業を退社し転職先に就くまでの5か月間を長い安息日「サバティカル」として過ごしはじめた。普段はできないことに取り組み始める。朝食はカフェに通い、ギターを買い、絵を描き、料理のレパートリーを増やし、公園で知り合った老人に将棋を師匠として教えを乞う。 恋愛感情が湧かないアセクシャルで悩み、アセクシャルどうしで付き合ったが続かなかった。もうそういうことは起こらないし、二度と考えたり思い出したりもしないと思っていたが、師匠の生き別れの娘と時間を過ごすうちに変化が訪れる。