きまぶろ

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日経サイエンス 2019年6月 睡眠とは何か 金星・地球の双子星

海ぶどう(クビレズタ)

 ぷちぷちとした食感の10cmほどの複核単細胞生物

 複核単細胞生物は、核が分裂しても細胞全体は分裂しない。多細胞生物と単細胞生物の間にいるとも言え、藻類は菌によく見られる。

 

・嗅覚インプラント

 ヒトの受容器数は視覚が3に対して味覚は40、嗅覚に至っては400もあり、嗅覚では障害が起きやすい。80歳以上では62.5%に障害がある。

 400というのは驚きの数だが、これだけあれば生得的な障害もあるだろうし、老化で機能障害も多くなるのはうなづける。が、62.5%という数字を聞くとサンプル数が不足しているのではないかと疑ってしまう。

 

・睡眠の正体

 睡眠の正体はタンパク質のサイクル。

 脳内の80種のたんぱく質は起きているときは徐々にリン酸化されていき、睡眠でもとに戻る。大半はシナプスに存在し、記憶と関連している。ヒトだけは1日に1回の睡眠をまとめてとる。

 シナプス強度を、全シナプスを一斉に刈り込むことで些細な記憶を消していると思われる。シナプス強度がそこそこあった場合だけ起床後まで強度が残存し、他のシナプスはリセットされる。これはシナプス恒常性仮説と呼ばれる。