彼女の色に届くまで(似鳥鶏)
自分の画才は本物だと勘違いした高校生が学校の昇降口で出会った少女の才能に驚く。彼女の才能は油絵だけでなく、どこでも寝られることと、絵画にまつわる不可解な事件をあっさりと解いてしまうこと。だが彼女は画家としては致命的な過去を持っていた。
ラブコメ要素たっぷりで楽しめるし、全体を通して伏線が張られている。緑に寄り添う桜という図式はアニメ映画でも観た気がするが、作品の筋を壊すものでもない。
MVPはヨーロッパで好き勝手している主人公の父。桜のことも知っていたのだろう。