2019-11-23 我々は生命を創れるのか(藤崎慎吾) 本 ノンフィクション 自然科学 合成生物学の立場から生命とは何か、生命の起源に答えを見つけようとする。合成生物学者たちに取材を重ね、最新の研究成果や今後の見通しも含め生命の謎に迫る。 シンプルな有機物から核酸、アミノ酸、リン脂質を合成し、「生きた」細胞にする。それぞれのステップは近い将来にはものになりそう。 自然科学的な生命観では、生命性は対象の中に宿るが、日常的な場合の生命性は特定の対象と自分との関係性の中に宿る。対象は無機物のときもある。神が死んだ現代において、生命は人類に残された最後の「ゆるぎない存在」かもしれない。