聞こえているのに聞き取れない 聴覚情報処理障害APDがラクになる本(平野浩二)
APDについて一般の人に向けた説明。文字も大きく、字間もたっぷりとしていて読みやすい。当事者や関係者ならぜひ読んで欲しい。
音としては聞こえているのに、言葉としては理解でず、聴力検査でも異常は見つからないAPD。耳鼻科医師の間でもまだ認知率が極めて低い。APDは情報処理つまり脳の障害で直す方法はない。発達障害や精神疾患と併存することが多い。学生時代は何とかなっても、社会人になるとごまかしがきかなくなり発覚することも多い。
発達障害(ASD、ADHD、LDとも)の人はAPDの共存率が50%以上ある。むしろ発達障害の特徴のひとつとも言える。ASDの人はそもそも数ある情報から意味のある情報を脳が選別するのが苦手だし、ADHDの人は注意力が安定しない。発達障害との関連性が高いということは、発達障害の人の対応を援用できるということでもある。
聞き取りをよくする工夫
・環境の改善
静かな部屋で、音の出るものは止める。
相手の口が見えるように向かい合う(口の形で情報を補完する)
・ノイズキャンセリング危機を活用する
ノイズキャンセルできるイヤフォン、補聴器やキングジムの「デジタル耳栓」
・聞き取りの悪さを別の課手段で補う
指示などをメモなどの文章で。
音声も時価アプリの利用
メールやLINEなどの文字でのやりとり
音声レコーダーの利用
・周囲の人の理解や協力を得る