きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

「繊細さん」の本(武田友紀)

背の高い人が慎重を縮めることができないように、「繊細さん」(HSPの人)が鈍感になったり、気づかずにいたりすることはできない。生まれつき繊細な人が鈍感になるということは自分の生き方を否定することになる。自分の繊細さを克服すべき課題と捉えるのではなく、いいものとして捉えよう。

具体的なテクニックをシーン別に詳しく紹介。

繊細であることを仕事や人生に活かし、ハッピーに過ごすテクニック。

どうしたらいいかわからない君のための人生の歩き方図鑑(石井光太)

不登校発達障害、家庭、身体、お金の悩みを抱えた児童はどのように助けを求めればいいかをアドバイス。家族や先生に相談しても変わらなければ第三者を頼ろう。具体的相談先の電話番号などもケース別にたくさん掲載されている。ただし、ルビが振っていないため小さい子は読みにくいだろう。

スガリさんの感想文はいつだって斜め上(平田駒)

「子どもは無知でも無能でもない。そして母親は博識でも万能でもない。」

 

昆虫大好き(食べ物的な意味で)で読書感想好きな女子高生のスガリさんに押し付けられた「こころ」「手袋を買いに」の感想文から、軟弱高身長系男性家庭科教師が事件を解決するお話し。続編も楽しみ。

5秒後に意外な結末 アポロンの黄色い太陽

アポロンに見初められ、未来を予知する能力を授かったカッサンドラはアポロンが浮気をする未来を知ってしまいアポロンを避けるようになる。アポロンは怒り、人々がカッサンドラの話を信用しないように仕向ける。カサンドラ症候群の由来となるエピソードである。必ず外れる天気予報と同じように、誰もが信じないならそれはそれで処し方がありそうだが、やはりつらいのだろう。

円谷幸吉の遺書もショッキングだ。

 

「衝撃の一枚」「石ころ」「フリーマーケットにて」「大切な人形」「感謝の言葉」が印象に残る。