きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

働き方は「自分」で決める(古市憲寿)

起業家ネットワークの中にいる著者が、社会学的な観点も合わせて今後の日本人の仕事のあり方についてのヒントを書いている本。眩しすぎてコミュ障にはつらい。一面的な捉え方をしているが参考になる部分もある。個人的にはダウンサイジングな企業に興味があ…

自分で考えて動ける子になるモンテッソーリの育て方(上谷君枝、石田登喜恵)

すぐ手助けするより、じっくり見守るをモットーに久我山こどもの家で活動する著者たちが幼児期の子どもとのかかわり方について解説している本。 子どもは本来、自分で成長していこうとする生命力を持っていて、適切な時期に適切な環境が与えられば、自分の力…

えとえとがっせん(石黒亜矢子)

十二支の干支がお互いに戦うのではなく、十二支対その他の動物という図式のバトル物。特に十二支サイドが鳥獣戯画を思い起こさせる。シュールで楽しい一冊。ただ、主人公のタヌキ君の必殺技は自身にもダメージがありそう。

キリの美容室(上野歩)

「本来の自分に変身する」 小学生のときに家を出て行った理容師の母に復讐しようと、自身も理容師になったキリは理容師として自信が持てなかった。シェービングはうまくいっても、肝心のカットが決まらない。だが、キリは持ち前の行動力を活かし、母と向き合…

むかえびと(藤岡陽子)

「母親の中に生涯残るものを、子どもは必ず置いていく。命を宿すことはそういうことだ」 助産師として6年目の美歩が働くローズ産婦人科は少し問題を抱えていた。オペをできない院長、腕は確かだが金のためと割り切っているぶっきらぼうな佐野医師、どんなに…

ないたあかおに(はまだひろすけ・いけだたつお)

赤鬼が人間と友だちになるため、青鬼が悪役を演じる。赤鬼と人間は友達になるが、青鬼が姿を消す。 異文化交流には苦労がつきもの。赤鬼視点で見ると、人間という友だちを得た代わりに、友だちだった青鬼を失う。プラスマイナスゼロにも見えるが、何かを得る…

日経サイエンス 2018年7月 ミクソトロフ

ミクソトロフ 生物には独立栄養生物(autotroph)と従属栄養生物(heterotroph)がいる。独立栄養生物は植物などのように体外の有機物には依存しない生物で、従属栄養生物は動物などのように体外の有機物に依存する生物だ。それらの両方の特徴を持つ混合栄養生物…

脇道にそれる(尹雄大)

筆者自身の生い立ちも振り返り、大勢の人からインタビューをして考えたことを書いている。他人の評価のみに依存し自分を社会や常識の枠にはめようとする生き方だと、いつになっても自信が持てず自分と向き合うことなど夢であると繰り返し述べている。 効率や…

世界の橋大研究(三浦基弘)

長い橋、高い橋、広い橋、古い橋、動く橋、沈む橋、流れる橋、アーチ橋、トラス橋、吊り橋、斜張橋、ラーメン橋、はね橋、車が通る橋、電車が通る橋、人が通る橋、水が通る橋、船が通る橋といろいろな橋の魅力を紹介している。夏の自由研究にもよさそう。 シ…

水がなくなる日(橋本淳司)

水とお金は似て、流れもあるし、偏在もしている。しかし、金で水の流れは変えられる。それに水がないと人間は生きられない。水不足が社会のストレスになっている地域も増えている。ますます重要性を増していく水について、SDGsの観点からイラスト入りで分か…

限界集落株式会社(星野伸一)

IT企業を辞し起業前の充電に訪れた祖父の田舎へBMW7シリーズで向かった優は、村人たちとの交流で農業経営を担うことに。町おこしエンタメ。

2018 夏アニメ

今期はちおちゃんの通学路、はたらく細胞が面白そう。免疫系の勉強にもなる。 赤いベレー帽が赤血球のトレードマーク。樹状細胞は樹上でのんびり。

考える練習帳(細谷功)

人類とAIが共存していくためにも、AIにはない人間の「考える力」を養っていきたい。企業の例を挙げているのが多いが、どんな場面でも考えることを試していこう。練習問題つき。 考えることで、世界が違って見え、先が読めるようになる。相手の視点で考えてみ…

老後破産 長寿という悪夢(NHKスペシャル取材班)

老後破産のがけっぷちに立つお年寄りたちを取材した本。頑張って堪えるのではなく、破産して生活保護を貰うほうが生活が楽になるという不思議。身体も不調で、楽しみも制限され、親族とつながりの薄い独居老人は今後も増えていく。金銭的にも困窮しているが…

とける、とろける(唯川恵)

妖しく性に奔放な9人の女性の短編集。背筋が寒くなるようなホラーめいた話もいくつかある。浅間情話が特に良かった。 収録作品 来訪者:心の穴を埋める男性がやって来るという話を聞くが、紹介してくれた人は入院してしまう。そして、ノックの音が。 みんな…

かんがえる子ども(安野光雅)

じぶんから考える子どもになってほしい。そういう子どもが増えてほしいと思うすべての人に読んでもらいたい本。 子どもは誰でも空想の世界で遊んでいる。ありもしないことを本当らしく話したり、ルールのある野球でも、都合の良いルールを作りだしそれを正し…

東京くらし防災(東京都)

今すぐできることから助かる暮らし、発災時の対応、被災時のくらしまでイラストと被災者の声を交えて女性視点で書かれており、とてもわかりやすい。 各見開きの左下に音声コード(QRコードのようなもの)が印刷されていて、スマホアプリなどを使用すると音声…

となりの少年少女A(草薙厚子)

シグナルをとらえて情報共有を行い、早期発見、早期治療が行われれば悲惨な事件を減らすことができる。ASDの特性を持っていた少年少女の起こした特異な事件を挙げ、背景・環境・鑑定について解説している。 発達障害は先天的なものであり、社会的コミュニケ…

春の旅人(村山早紀・げみ)

絵本の形で出版され、一般の人の目にはふれないままだった作品に書き下ろしの1編を加えた短編集。 花ゲリラの夜:「人は誰かを好きになるとき、自分がなりたい姿をその誰かに重ねて見てるんだ」3作の中では一番よかった。作者が伝えたかったことを言葉で表…

わすれられないおくりもの(スーザン・バーレイ)

アナグマが死んでも心は残る。

新美南吉 童話集(世界文化社)

新美南吉の童話から10編を選んだもの。巻末に解説がある。新美南吉の童話は教科書にも載ることが多く、それを踏まえた解説もある。 ごんぎつね:最後にはゴンの気持ちが通じたようで良かった。 牛をつないだつばきの木: 花のき村とぬすびとたち:改心したよ…

困った老人のトリセツ 25の事例と解決策(和田秀樹)

和田秀樹の本を読むのは「高齢者差別」についでこれで2冊目。 危ないからやめろ、これはダメと、次々に楽しみを奪われて行くと、人は心身ともに内にこもるようになり、脳も体も衰えて認知症になったり、寝たきりの原因にもなる。やがて自分も年を取るという…

ヨーロッパの美しい城(パイインターナショナル)

ヨーロッパの美しい城の写真集。解説を極限まで絞り込み、写真を楽しめる一冊。写真提供サイトの写真をうまくまとめている。眺めているだけで飽きないし、ファンタジー物を創る際のモチーフやイメージの参考にもなる。

和の文化をうけつぐ日本の伝統もよう(3)図形の模様

模様と言えば図形なので、3巻から最初に手を付けた。児童書ではあるが、模様の初心者にとってはとても分かりやすい。縞、格子、点、菱、麻の葉、亀甲、七宝、市松、立湧など種類別に解説してある。監修者が東京国立博物館の研究員だけあって、写真入りの資…

廃園日和(行成薫)

いつまでも当たり前のように存在するものなどない。心に秘めた思いを口に出すことができたり、諦めた夢を思い出したり、思い出を再確認したりと、30年間営業を続けてきた遊園地の閉園の日を舞台にした連作。一気読みしたわけではないので、複数の話に登場す…

5分間で心にしみるストーリー(エブリスタ) 5分シリーズ

小説投稿サイトから選りすぐった8つの短編集。粗削りな部分が気になるものが多いが、発想の豊かさがすばらしい。 収録作品 リング:20億人の志願者が異星人に連れ去られ、残った人間は全滅する運命。世界の人口問題の解決に一度だけなら使えそう。生き残る…

家なんて200%買ってはいけない(上念司)

「金持ちはお金を出して資産を買う」 貧乏人はお金を出して負債を買う」(ロバート・キヨサキ) 資産とはキャッシュを生むもので、負債とはキャッシュを食いつぶすもの。 ローンと賃貸の比較では、最後に家と土地が残るためローンの方が良いという意見もある…

たいようまでのぼったコンドル(乾千恵・秋野亥左牟)

人間の女性を救うため、コンドルが太陽神に会いに行く話。 アンデスの高地の暮らしが垣間見える。独特な模様を組み合わせた絵が印象的。

黒のショートショート(山口タオ)

星新一ショートショートコンテスト受賞の作者による初のショートショート集。「白のショートショート」と同時刊行。にやりとしたり、ゾッとしたり、首をひねったり、ほっこりしたりと様々な読後感を味わえる作品。1つめの作品「ある男の人生」では「ノック…

食品保存の便利BOOK(食のスタジオ編)

野菜、果物、乾物、肉類、魚、卵、乳製品、豆類、こんにゃくと食材ごとの保存方法、保存期間の目安が写真付きで詳しく載っている。一人暮らしで食べきれないからと敬遠していた食材にも挑戦したくなる。今までは野菜果物は鮮やかな色だけで判断していたが、…