きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

歩いて知る神社と神様(植島啓司)

聖域には2種類ある。神の臨在を感じさせる場所と神に対して祈りをささげる場所だ。前者は見つかりにくい場所にあることが多く、後者は人間側がこしらえたもので人々に良く知られ観光地化している。 神社の始まりから現代の神社まで歴史的な解説も面白い。ま…

集中できる子が育つモンテッソーリの紙あそび(百枝義雄、百枝知亜紀)

ハサミを使えるようになった子どもむけの紙遊び案内。作り方と型紙でほとんどのページを占めている。 ハサミはいきなり使えるようにはならない。まずは肩を意図的に動かせるようになり、腕を伸ばせるようになり、グー・パーができるようになり、5本の指を独…

おもしろサイエンス 地形の科学(西川有司)

たんたんとした表現のせいか、文章が頭に入ってこなかった。

彼女たちが眠る家(原田ひ香)

共通の過去をかかえる女性たちが九州の離島で共同生活を送っている。互いの本名も知らず自給自足に近い生活を続けていた。そこにある母娘が転がり込んできたことから、平穏な日常が崩れていく。 いろいろと考えさせられて面白い。 全てを失った後にたどり着…

日経サイエンス 2019年4月号 走る動物ヒト

・ウルティマ・トゥーレ 形が面白い。いかにも2つの星が合体したような雪だるま型をしてたエッジワース・カイパーベルト天体。 ・走る動物ヒト 他の大型霊長類と異なり、ヒトは健康維持のために運動が必要。 ・分断の心理学 SNSが加速するタコツボ社会。 シ…

説明がつかない現象と私が生徒会に入った説明(葵日向子ほか)

10の部活を舞台にした心温まる青春連作ミステリー。花をつけなくなった桜が全作を貫くモチーフになっている。イラストがかわいい。桜の謎はもう少しひねりが欲しかった。生徒会長もキャラがもうすこし立っているとさらに面白かっただろう。

イシイカナコが笑うなら(額賀澪)

母校に教師として赴任した京平は10年以上前に自殺したクラスメイトの幽霊に誘われ、「人生やりなおし事業」としてクラスメイトが自殺した年にタイムリープする。自殺を防ぐこと、それとこれから起こる京平の事故死も防ぐこと、この2つを目下の課題として幽…

13歳からのシンプルな生き方哲学(船井幸雄)

船井総研の設立者が13歳の子どもに向けに生き方を説く。 大人が読んでもためになることが多い。 ・嫌な人も嫌な出来事も、自分に何かを教えてくれるために存在している。 ・一度も失敗することなく成功した人はいない。 ・悲しんでいる人がいたら、途中でさ…

君と読む場所(三川みり)

自宅が本で埋まっている老人から終活として大量の本を押し付けられた有季が本を通じて問題を解決していく短編集と見せかけたビブリオ青春小説。 「さぶ」(山本周五郎) 「ライ麦畑でつかまえて」(サリンジャー) 「空白を満たしなさい」「平野啓一郎」 「…

サバティカル(中村航)

僕はブラック企業を退社し転職先に就くまでの5か月間を長い安息日「サバティカル」として過ごしはじめた。普段はできないことに取り組み始める。朝食はカフェに通い、ギターを買い、絵を描き、料理のレパートリーを増やし、公園で知り合った老人に将棋を師…

そこにいるのに(似鳥鶏)

13のホラー短編集。「なぜかそれはいけない」「帰り道の子供」「昨日の雪」が面白かった。

進化する勉強法(竹内龍人)

日本女子大人間社会学部の著者が実験社会学の立場から効率的な勉強法について伝える本。 IQよりも成績に影響するものは何か?集中力を切らさないコツは?やる気を出すには?漢字の覚え方は?分散学習とは?テスト効果とは?頭が真っ白になってしまうときの対…

私が誰かわかりますか(谷川直子)

僻地の村社会で認知症となった夫の世話が手に余る妻がバツイチで東京から嫁いできた長男の嫁に介護を託す。その友人も義父が認知症で仕事片手に在宅介護。村の噂と世間体で思うようにいかないまま事態は好転しない。 村社会に入るにはそのメリットを生かした…

輝く夜(百田尚樹)

日頃はつらい思いをしている女の子にも夢みたいな報われる日があってもいい。 クリスマスイブに起こる5つの奇跡がおこる希望の物語。絶望しないでよかった。

そのイタズラは子どもが伸びるサインです(伊藤美佳)

幼児期の子のいたずらには能力を伸ばすチャンスが隠れている。夢中になれるおもちゃに出会うと子どもは変わる。言うことを聞き、手のかからない子だと助かるが、一方でそういう子は成長後も自分からは動けない子になりがちである。手指を使うイタズラをして…

世界でいちばん素敵な科学の教室

世界でいちばん素敵な教室シリーズ。Q&A形式で4ページごとに1つのテーマ。以前に読んだ西洋美術よりも読みやすい。前ページに美しい写真があり、見ていて飽きない。

旅と鉄道 2017年3月号 ローカル線日帰り旅 どんこう早春賦

八高線の日帰りの旅も今後の予定に組み込みたい。夷隅鉄道+小港鉄道も。

教室が、ひとりになるまで(浅倉秋成)

たて続けに3人の生徒が自殺した高校で死神のコスプレをした女子に脅され美月は不登校になる。美月の隣に住む友弘には「嘘を見破る能力を授けた」という差出人不明の手紙が届く。誰かのいたずらだと思っていたその手紙の内容が真実だと気づいた友弘が能力を…

日経サイエンス 2019年5月号

頻繁に取り上げられる暗黒物質と暗黒エネルギーの話題。宇宙に存在する未知の引力が暗黒物質で、未知の斥力が暗黒エネルギー。どちらも存在が確認できたわけではなく、仮想のもの。暗黒物質は未発見の素粒子がいくつか候補に挙がっているが最新の実験でも確…

ジグソーパズル48(乾くるみ)

私立曙女子高等学院を舞台にした7つの短編ミステリー。どの短編もそれなりの数の登場人物がいて、なかなか頭に入ってこなかった。名前を覚えるのは諦め、ストーリーだけ追うことにした。そのせいか、最後のハチの巣ダンスは作者が意図した楽しみ方ができな…

すみれ屋敷の罪人(降田天)

戦時中まで栄えていた旧紫峰邸から白骨化した死体が2体発見された。行方不明になっている2人の書生のものと思われる。遺体の身元を確認するために警察が動き始める中、つづいて3体目の白骨死体が発見される。

フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体(藤岡換太郎)

フォッサマグナ(フォッサ=地溝、マグナ=巨大)は糸魚川静岡線の西縁から柏崎千葉線まで幅200km、深さ6000mにわたり本州を分断する地溝である。西縁はユーラシアプレートと北米プレートの境界にあたり明瞭な線をなしているが、東縁ははっきりとしない。日…

マンガでわかる西洋絵画の見かた(池上英洋)

ルネサンスから20世紀美術まで、各時代を代表する画家とその作品を背景も含め鑑賞のポイントを解説。内容が非常に濃く、マンガだからと侮れない。シリーズ本の「モチーフ」と併せて読むとさらによくわかる。