きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

2020-01-01から1年間の記事一覧

「繊細さん」の本(武田友紀)

背の高い人が慎重を縮めることができないように、「繊細さん」(HSPの人)が鈍感になったり、気づかずにいたりすることはできない。生まれつき繊細な人が鈍感になるということは自分の生き方を否定することになる。自分の繊細さを克服すべき課題と捉えるので…

心に火を灯す賢人の名言

勇気・癒し・情熱・感謝・希望・意志・人生の名言集。参考文献に名言集がずらり。

わたしを決めつけないで(アンソロジー、小林深雪ほか)

悩める小中学生に光が差す4編。

どうしたらいいかわからない君のための人生の歩き方図鑑(石井光太)

不登校、発達障害、家庭、身体、お金の悩みを抱えた児童はどのように助けを求めればいいかをアドバイス。家族や先生に相談しても変わらなければ第三者を頼ろう。具体的相談先の電話番号などもケース別にたくさん掲載されている。ただし、ルビが振っていない…

スガリさんの感想文はいつだって斜め上(平田駒)

「子どもは無知でも無能でもない。そして母親は博識でも万能でもない。」 昆虫大好き(食べ物的な意味で)で読書感想好きな女子高生のスガリさんに押し付けられた「こころ」「手袋を買いに」の感想文から、軟弱高身長系男性家庭科教師が事件を解決するお話し…

5秒後に意外な結末 アポロンの黄色い太陽

アポロンに見初められ、未来を予知する能力を授かったカッサンドラはアポロンが浮気をする未来を知ってしまいアポロンを避けるようになる。アポロンは怒り、人々がカッサンドラの話を信用しないように仕向ける。カサンドラ症候群の由来となるエピソードであ…

5秒後に意外な結末 ミノタウロスの青い迷宮

未来を知ってしまうと途端に人生はつまらないものになり果てる。 「花嫁の父」「人生の結末」「空缶の研究」「静寂」が面白かった。

日経サイエンス 2020年1月号 人口知性Artificial Imagination

・メコンデルタの危険な標高 科学技術も進歩しているし、標高調査などは衛星なり、ドローンなりで簡単だろうと思っていたが、そうではなかった。2002年のスペースシャトル「エンデバー」のデータをいまだに利用しているのだ。メコン川下流のデルタ地帯はデー…

あなたの隣の発達障害(本田秀夫)

人口比で15%近くいる発達障害の人がストレスなく生きていきやすい環境は、すべての人にとって快適な環境だ。身近に発達障害の人がいなくても、発達障害について知ることは生きやすい社会について知ることにもなる。 発達障害は生まれ持った特性で気の持ちよ…

九度目の十八歳を迎えた君と(浅倉秋成)

「彼女は年齢を患っているのだ」 高校の頃に心を寄せラブレターも書いたが返事をもらうこともかなわなかった。アラサーとなった主人公が通勤時の駅のホームでその子が昔のまま高校に通う姿を見かける。いったい何が起きているのか、なぜ彼女は18歳のままなの…

ポジティブの教科書(武田双雲)

東京理科大卒の書道家が幸せになる近道を語る。 幸せになる三つの簡単な基本は幸せを与えること、幸せであることに気づくこと、幸せな言葉を発し、幸せな態度をとること。 捉え方をネガティブからポジティブにし、あらゆることに感謝をする。まず自分から与…

使い果たす習慣(森秋子)

物を整理していく本はたくさんあるが、この本は一歩も二歩も踏み込んでいる。物は手放すことで縛られた心も軽くなる。手放すコストも急上昇中。微妙な服、飽きた物は捨てる。足りないものは今あるもので工夫し、これはこう使うという固定観念を捨てる。洗面…

五分後に意外な結末ex オレンジ色に燃える呪文(桃戸ハル)

隙間時間に読める短編集。子どもたちにも人気。 「会えるのは一度だけ」「素敵なドラマ」「誕生」が特に面白かった。

あした、また学校で(工藤純子)

「優しいだけの人もいなければ、悪いだけの人もいない」 学校に何を期待しているのだろうか。先生に何を期待しているのだろうか。期待など捨てて、自分が行きたいと思える場所に変えるように働きかけてみる。うまくいかなければ学校など行かなくてもいい。 …

一生楽しく浪費するためのお金の話(劇団雌猫・篠田尚子)

一生楽しくオタ活を続けたいアラサー女子たちとフィナンシャルプランナーの話。最期までオタ活を続けるための柱は3つ。自分で使うお金は自分で稼ぐ。使える国の制度は徹底的に使い倒す。いざという時の3段階の備えをしておく。 ライフイベントは突然訪れる…

夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)

大正時代のような文体で感心したが飽きが早く来た。

からまる(千早茜)

「人を救う仕事なんてない。そんなものは仕事であってはいけない。奇跡の領域だ」 水にまつわる生き物のようにからまり、もつれ、形や関係を変えていく連作短編集。どの章も明るい未来を予感させる。

10代のための疲れた心がラクになる本(長沼睦雄)

知識がつくと、自分の病態に向き合う姿勢が変わり行動に移せるようになる。どうすることが自分自身をラクにするのか、心の声を聞いて、一歩踏み出そう。ストレスとは何かの刺激によって心に負荷がかかる状態で、ストレスは心だけでなく体にも負荷をかけてい…

妻の地雷を踏まない本(鶴田豊数)

地雷を土足で何度も踏みまくる4コマ漫画が面白い。 夫婦関係が安定していることは大切だ。しかし夫と妻の認知にずれがあり、相手への期待と現実の言動のギャップは埋めがたい。言葉を文字通りに使う夫と深読みする妻。家のことは妻がやると思っている夫と、…

少女奇譚(川奈まり子)

実録少女超常現象集。ありそうでなさそうだけどありそうな話。寝る前に読むとトイレに行けなくなる。

謎解き西洋絵画(木村泰司)

西洋絵画に隠された意味を様々な角度から見直す。 奇行も相まって印象に残るのはやはりゴッホだ。絵画と言えば外部からの「印象」をえ描くのが常識だったが、ゴッホは画家の内面を「表現」することを始めた画家である。言われてみると当然だが、狂気の画家と…

漢字で読み解く日本の神様(山口謡司)

「神」という字の左側は祖先の霊を祭る祭壇の形、右側は稲妻が伸びる形を表し、あわせると不可知な自然の力や、目に見えない心の働きを表している。 漢字の意味や成り立ちを象形文字までさかのぼることで日本の神々の名に込められた意味を読み解く。 多くの…

金曜のバカ(越谷オサム)

バカやオタクの恋5編 金曜のバカ:女子高生とストーカーが毎週金曜にリアルバトル 星とミルクティー:流星群の夜に心を交わした高校生男女。だが、ともに付き合っている人がいる。 この町:松山を全力でディスる男子高校生。つきあったばかりの彼女と東京お…

幽霊ランナー(岡田潤)

「ぼくが君にできること。それは、自分の走りを見せることだけ」 2人の幽霊ランナーが登場する。一人はマラソン大会で小3から3年連続で、スタートラインで棄権した少年。もう一人はトップランナーとしての記録を持ったまま中学で亡くなった少年。二人の幽…

植物たちの戦争(日本植物病理学会)

ヒトに対して病原性を示す微生物は細菌とウイルスが主で、真菌では水虫やカンジダ症などごく一部に過ぎない。一方で植物に対し病原性を示すのはほとんどが真菌だ。病原性を示す真菌は殺生菌と絶対寄生菌に分けられる。殺生菌は宿主範囲が広めだが、感染力は…

読書はアウトプットが99%

ビジネスパーソン、特にリーダーや経営者を目指す人は読んでおきたい。 私も本は読むようになったが、アウトプットは自分用のメモ程度であまり意識していなかった。読むだけで終わらずにプラスアルファを考えてみたい。

自分探しと楽しさについて(森博嗣)

背中を押してもらいたいとみんな思っている。

あした死んでもいい片付け 実践!覚悟の生前整理(ごんおばちゃま)

年齢にかからわず、思い立ったときが生前整理のとき。覚悟を決めれば、気持ちに応じて不要なものはなくなる。三途の川を渡るとき、なにひとつ持っていけないし、覚悟を決めれて取り掛かれば「モノがなくても幸せ」と思えるようになる。 第二の人生に向け引っ…

陰陽五行でわかる日本のならわし(長田なお)

5世紀に中国から伝わった陰陽五行は日本の暮らしに根付き、ならわしとして今でも暮らしの一部となっている。 神社、相撲、年中行事が陰陽五行に深くかかわっている。当たらな視点で楽しめそう。

高校事変(松岡圭祐)

「どうするかは自分で決められる。できることをやり抜く。できないことを悔やむのではなく。」 総理が訪問中の武蔵小杉高校を武装勢力が占拠し、数百名の生徒、教員、SPを殺害する。高校には平成最大のテロを起こし死刑が執行されたテロリストの娘が通ってい…