2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
なぜ宇宙に行くのか。誰が行くのか。男女の比率をどうするか。地球外環境に適応するための人体改造は是か非か。AIやロボットの支援をどこまで受け入れるか。肉体の制約を脱し精神存在に進化するのか。知的生命体と遭遇したらどうするか。これらの問題は真…
淳平は一生護ると誓いった双子の姉舞衣と神戸の震災でともに家族を全員失い生き別れになってしまう。東京地検特捜部で政治家の横領の調査でNPOに潜入すると、舞衣はそのNPOを率いる著名な議員の秘書になり横領の片棒を担いでいた。さらに再会直後に東日本大…
フェルメール好きの9人が3回にわたって集まり、フェルメールの絵画について熱く語ったのを本としてまとめたもの。全作品フルカラーで鑑賞のポイント、裏話などが楽しめる。
湘南の高校に通う高校生がDV親父を殺す完全犯罪を実行するが、綿密な計画が次々と綻び、とうとう同級生も殺す羽目になる。きっかけはDV親父の魔の手から母と妹を守るため。そして、最期もまた母と妹のために決意する。 倒叙ミステリーとも呼ばれるジャンルの…
昭和を中心に豊富な写真で常磐線の歴史がわかる本。見開きの航空写真も多く興味深い。
水島氏の本を読むのは「困った悩みが消える感情整理法」に次いでこれで2冊目。この本ではイライラに絞って、正体、深層心理、解消、イライラ体質からの脱皮、心の強い人間へと豊富な具体例を織り込みながらわかりやすく述べている。 イラッとすることは心身…
古代ギリシャから現在美術に至るまでの美術史を著名な作品をフルカラーで解説。よくある素朴な疑問をQ&A形式で取り入れている。
2018年横溝正史ミステリー大賞優秀賞 20年前の中学生の猟奇殺人のビデオが警察から流出し、監察官の調査が始まる。 ネットの闇サイトでは自警団を名乗るグループが正義の名のもとに私刑を重ねる。 両者がつながり、とうとう新たな犠牲者が出てしまう。 タイ…
鳥類学者の著者が鳥と鳥類学者について軽妙に語る。 一般に名前が知られている鳥類学者はジェームズ・ボンドくらい メジロ科のメグロは東京の固有種 鳥の糞の色は白ではなく黒 吸血鬼は弱者 などすぐに使えそうなネタもあるし、 実利に関わらない学問、孤島…
英語力も技術も知識も小学生離れのぼっち小学生のハルがロケットを打ち上げ、宇宙から青い地球を撮影しようとする。プロローグから、ハルが何か重い過去を抱えているのがわかるが、それは衝撃的な内容だった。 良い意味で騙された感じが強い。仲間と力を合わ…
青色申告のススメと各種控除、退職金制度、小規模企業共済、文芸美術健康保険、平均課税、などさまざまな節税。そして消費税法、下請法、独占禁止法など自分の身を守る法律について。フリーで仕事をする人は目を通しておきたい。 クライアントからの不当な要…
アパレル会社でMDを務める理世はかつてより温めていた構想をもとに新ブランドのチームに抜擢され、そこで発掘したデザイナーの美名とも親交を深めていく。美名のデザインセンスも冴えていて新ブランドも滑り出しが好調だが、理世は次第に美名から感情的に…
図書館の特集コーナーにあったのでDVDを初めて借りてみた。ナレーションが少なく、字幕設定がoffのままでどの路線の映像なのか最初はわからなかった。映像はきれいだが、シーンが細かすぎる。電車旅行は好きな身としては車窓からの見慣れた風景とは異なる視…
先日読んだ「自己肯定感がドーンと下がったとき読む本」とは真逆の発想も多いが、行きつく先に共通点も多い。 (1)自分とは何か 人間の体は3か月で細胞ほぼ入れ替わり、別人になる。心も自分自身の記憶と他人からの承認で成り立つ脆いもの。人はこの世に「…
「お互いに想い合っていても、生きているうちにきちんと形にして伝えなきゃ伝わらない」 母が父を刺殺してから10年が経ち、半ばあちらの世界に足を踏み入れてしまった高校生のルカは小樽のパン屋で天狗、狗神、吸血鬼、座敷童などの怪異と暮らしながら自分の…
「人の命が大事だなんて、本当に信じている訳じゃないわよね。人を殺したら、自分が罪に問われるから、大事なふりをしているだけよね」 地球と不思議の国がリンクしている世界で連続殺人が発生する。地球では犠牲者は不可解な死に方をし、不思議の国ではアリ…
自己肯定感とは自分を大切に思える気持ち。ちょっとうまくいかなかったり、人間関係でつまづいたりしても自分を嫌いにならず、自分を好きと思える気持ち。自己肯定感は一定ではなく上下する。自己肯定感がドーンと下がり、本来の自分に戻れなくなったときは…
七瀬シリーズの1冊目。人の心を読み取れる18歳の七瀬は家政婦として高度成長期の中産階級の家庭を転々とする。家族の秘めた感情に当惑しつつも完全に耳を塞ぐことなく好奇心旺盛だ。男は性欲、女はマウントばかり。そして、七瀬にも危機が迫る。 七瀬の異能…
事務用品の営業職を半年で辞し幸子が、煩わしい人間関係もなく気楽に仕事のできる占い師になって3年が経つ。ショッピングセンターの片隅に店を持ち、訪れた人の背中を押す日々。著者らしいハートフルストーリー。 父と母のどちらを選ぶべきかという相談を持…
・科学の森 大自然はすべてが法則の下で動いているのではなく、構造や動きには秩序があり、その規則性に気づいた人間が法則という概念を発見した。法則の信用性はこれまでの成功例をもとにした推測に過ぎない。 ・大気中ラドンが示す地下の異変 東日本大震災…
人工知能を研究していた教授が密室で殺害され、教授が作った2つのAIのうち1つが犯罪グループに盗まれた。敵対的生成ネットワークとして自律的に学習するAIで、犯人役、刑事役の2つのAIのうち犯人役だ。犯行グループはこのAIが考案したアイデアの通りに人…
26歳の愛は大学卒業後の就職に失敗し、派遣先からも切られ、家族とは没交渉、家賃も払えずマンガ喫茶暮らし。ついには出会い喫茶に身を置くことになってしまう。このまま落ちるところまで落ちるのか。それとも神様が救ってくれるのか。 引き込まれて一気読み…
一人暮らしをしていると、味噌汁にまではなかなか手がまわらない。750gの安売り味噌も賞味期限内に使い切れない。だが、この本を読むと味噌汁を作りたくなる。こんなに自由にどんな具材でも楽しめるとは知らなかった。味噌の種類と使い分けも試してみたい。
私とは何か、意識とは何か。人に、動物に、機械に魂はあるのか。前著の「ゲーデル・エッシャー・バッハ」で伝えられなかったことを改めて伝えようと試みる本。自己言及と意識のアナロジーこれでもかと多彩な例えで示そうとしているように思える。10章ほど読…
崩れかけたローマの水道橋を思わせる表紙は北海道のタウシュベツ川橋梁。秘境の廃線跡にも憧れるが、歩ける廃線跡だと想像が膨らむ。アプトの道、白棚線、足尾線、相模線のどれかは今年中に歩いてみたい。
人生の23のテーマについて昭和初期の哲学者がまとめた論文集。80年前に書かれたものではあるが、現代でも充分通用する。哲学者や哲学用語も出てくるため調べながら読んだ。二元論的な捉え方やアナロジーが多い。それも、一般には思いつかないようなものを使…
主に学校関係者を意識して書かれている。付属のチェックリスト、質問表なども使える。イラストも見やすい。 場面緘黙はASD、ADHD、LDなどと比べ知られていない。発症率が1%以下と少なく、周囲の手を煩わさないことなどが原因である。場面緘黙の児童への対応…
京都のコーヒー店を舞台にしたグルメミステリー連作集。バリスタを務める魅力的で聡明な美里がホームズ役。日常の謎を解きながら、「僕」と美里は距離を縮めていき、四年前に負った美里の心の傷も少しずつ癒していく。著者らしく言葉遊びも豊富だし、叙述ト…
アイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトによって約300年前に書かれた旅行記。想像上の国を行き来することで、人間社会とくにイギリス社会を批判している。極端な意見も多いが、政治学の入門書にもなっている。糞尿への嗜好や親子関係、女性に対する諦…
ふみひろは担任に部室の鍵を渡され、新しい部活を作り部員を集めるように言われる。部室には異世界と通じるゲートがあり、部室での記憶は部屋を出ると忘れるという。ふみひろとテレパシーを交わせる幼馴染のみなみが探索者としてゲートの奥に消える。ゲート…