きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

名古屋歴史散歩(都市研究会)

名古屋に行くことになったので、いろいろ調べ中。地理、歴史、雑学と幅広く楽しめる一冊。ただ、楽しみにしている名古屋城が天守閣も本丸御殿も見学できないと知り、テンションダウン。 名古屋は訪れたい大都市としては最下位という結果が出たが、逆の見方を…

星か獣になる季節(最果タヒ)

文体に慣れないせいか、読みにくかった。難解な表現というわけではない。ページはどんどん進むのに内容が頭に入ってこなかった。ラノベ感があり、「嘘つきみーくん」を思い出す。ちくま文庫らしくない本。

発達障害の子の「会話力」を楽しく育てる本(藤野博)

テクニックに頼らず、発達障害の子の会話力をつけることを詳しく解説してある。ASD、ADHD、LDのタイプ別に対応の仕方が具体的である。特にASDの子について詳しい。 よくあるテクニックも書かれているが、テクニックは場面が限定されている。どんなに対人スキ…

虹の向こう(池田久輝)

「綺麗な虹ではあったが、その先に何かが待っているようには映らなかった」 ハードボイルドなミステリー短編集。「影」は第70回日本推理作家協会賞受賞作で、以前にアンソロジーで読んだことがあった。「空」の主人公は高校生であるが、他はカッコいい大人の…

思い出のとき 修理します2(谷瑞恵)

「ほんの少し気持ちを前に出すだけで、幸福になれるのに、ためらうなんてもったいない。そんなふうに素直に思えた」 連作短編集のシリーズ2冊目。主人公たちと商店街の人たちの修理は1巻でほぼ終わり。「きみのために鐘は鳴る」では、明里の妹の香奈が出て…

親が認知症になる前に知っておきたいお金の話(横手彰太)

ある程度の資産を持つ親、特に不動産からの収入がある親を持つ人は検討する価値がありそう。 認知症にかかった親の介護をするときに、親の銀行口座、年金、不動産などは自由に使えなくなる。志望後の遺産相続の際のトラブルを防ぐためにも、「家族信託」の制…

神さまたちの遊ぶ庭(宮下奈都)

「親の心配なんて知らなくていい。知ったら何もできなくなっちゃう」 トムラウシで一年間暮らしたときのエッセイをまとめたもの。良い意味で期待外れだった。教育のあるべき姿の一つを感じられる。個性的な3人の子供たちとの距離感もすばらしく、小さな子を…

感染(仙川環)

ウイルス研究医・仲沢葉月が続発する幼児誘拐殺人事件の謎を追う。

大人のための創造力開発ドリル(大岩直人)

紙コップを題材として6テーマ24問のドリルと解答例で創造力を鍛える本。 6つのテーマ: 1 形態を変えてみる 2 計量を変えてみる 3 関係を変えてみる 4 環境を変えてみる 5 意味を変えてみる 6 概念を変えてみる

日経サイエンス 2017年4月号

「ピルトダウン人の真相」の記事のなかのことば。 科学の場合は発見される時期というのも重要だ。その時代の理論で解釈できない結果は無視されてしまいがちだ。

雲のかたち 立体的観察図鑑(村井昭夫)

地上からはわからない雲の立体構造を、飛行機を使って様々な角度から撮影した写真で解説してある。3D写真も豊富。機内で撮影をするときのヒントも解説されている。 積雲:日射により陸上で発生。高度は500~2000m 層雲:地表に最も近い霧状の雲。高度数十m…

鉄道旅行の楽しみ(宮脇俊三)

鉄道に乗ることそのものの楽しさがわかかる本。著者は鉄道好きでありながら、控えめな表現で鉄道に乗ることの魅力を伝えようとしている。 日本の国土と歴史や産業、人々の生活に対する関心と知識があれば、車窓の楽しみは無限に広がっていく。居眠りも心地よ…

それは宇宙人のしわざです(葉山透)

「やっぱり夢はあったほうがいい。それは荒唐無稽であればあるほど楽しい」 「自分の好きなジャンルの雑誌って、実用だけじゃなくって、夢への扉でもあるんだ」 編集者をしていたファッション誌が廃刊となり、オカルト雑誌へとまわされた雛子は、取材で宇宙…

日経サイエンス 2018年3月号 生命の起源

今号は微生物ネタが豊富。気になった記事は以下の3本。 ○暗い太陽のパラドックス 星進化の標準モデルによると、30~40億年前の太古代は、太陽光度が現在より20~30%低く、全球凍結するレベルだった。なのに太古代は全球凍結しなかった。全球凍結があったの…

ちょっと今から仕事やめてくる(北川恵海)

「だって、あなたの人生だもの。あなたの好きなようにしたらいいじゃない」 ブラック企業で社畜を続けることに疲れた隆が無意識に電車に飛び込もうとするところをヤマモトと名乗る男に助けられる。小学生のときの友人だと言うが、ネットで調べるとヤマモトは…

思い出のとき修理します(谷瑞恵)

「過去は変えられない。でも、修復することはできる。自分の一部だと認めて、大事にしたいと思うなら」 仕事にも恋にも家族にも居場所がなく、仕事とをやめ思い出の商店街で祖母が働いていた美容室跡と借りる明里。不思議な出来事に巻き込まれ、向かいの時計…

マジカルチャプターブックガイド(なかなかこ)

副題は「中学英語で読める海外児童書の世界」 英文を読むときの心得を軽く解説したのちに、児童書を六段階にレベル分けし、レベル3のEarly Chapter Booksのうち、Hi-Lo Booksから4冊を選び、ルビ入りで詳しい解説がついている。 英語の分を読む秘訣は文章か…

DNAの98%は謎(小林武彦)

人の全遺伝情報のうち、遺伝子としてタンパク質に翻訳される部分はたったの2%だけ。残り98%の非コードDNAは無駄な部分と考えられてきた。分子生物学の始まりから、ヒトゲノムの解読を経て、非コードDNAの役割とその未来について、最新の研究成果も踏まえ…

呪いの塔(横溝正史)

軽井沢の丘の上に建つ立体迷路「バベルの塔」で仮想殺人劇が行われる。劇中に塔の上で怪奇作家の大江黒潮が本当に殺され、連続殺人へとなっていく。江戸川乱歩の「陰獣」を下敷きに、横溝正史が書いた長編推理。当時横溝は乱歩の作品を発表していた出版社の…

モラルの起源(亀田達也)

人間の行動の合理性は3つの時間軸で考えられる。進化時間における合理性、歴史時間、文化時間における合理性、生活時間、緊急時間における合理性の3つだ。本書では進化時間と文化時間における合理性について述べている。 人間の社会行動はとても複雑で、互…

はじめての地理学(富田啓介)

多くの学問は扱う対象によって定義されるが、地理学は空間の広がりや場所による違いに注目するという「観点」で定義される。地理学は地表にみられるあらゆる事象を、互いの関係性を見極めながらかいめいする学問である。それぞれの地域を総合的に取り上げ、…

江戸川乱歩傑作選 獣

・二銭銅貨 銅貨に暗号を細工する。 ・一枚の切符 自殺と見せかけた他殺と見せかけた自殺 ・D坂の殺人事件 不幸な偶然が重なった結果 ・屋根裏の散歩者 周到に計画された犯行ほど、予想外の瑕疵にから破たんしやすい ・一人二役 奥さんのほうが一枚上手。奥…