きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

アサーティブトレーニングガイドブック(海原純子)

昭和女子大学での人気の「アサーティブ講座」のエッセンスをまとめた本。読者として女性を想定している。アサーティブとは「正直に居心地よく、自分の気持ちを表現すること。他人の権利を否定せず尊重しながら自分の権利を使えること」で、自分も相手も大切…

菌は語る(星野保)

雪の下の菌を追う菌博士がテンションマックスで菌について語る。意図せず読者を凍らせるこおりタイプの著者が雪腐菌への熱い思いをぶちまける。

トリガー(いとうみく)

「こんなに笑えるのなら死ぬ必要なんてないような気がする。それとも、死ぬって決めたから笑えるのだろうか」 小4のときに仲良しの友だちに取り返しのつかないことをしてしまったと後悔している音羽(とわ)は他人の微妙な問題に踏み込むことを恐れ見て見ぬ…

しょぼい起業で生きていく(えらいてんちょう)

嫌なことから逃げないと人間は簡単に死ぬ。痛ましい事件は毎日のように起きている。逆に、嫌なことから逃げられたら簡単には死なない。特に日本では餓死するようなことは非常にまれである。 会社勤めが合わないと思ったら、その会社にこだわる必要はない。起…

エンタングル:ガール(高島雄哉)

映研の撮影を続ける中で感じる齟齬。それは町に隠された世界の綻びだった。 量子もつれで思い出したのはミクロの世界の不確定性がマクロ世界では現れていないように見える現象。どこまでがミクロでどこからがマクロ化という話にもなるが、解像度が違うせいで…

自衛隊防災BOOK

今年発行された第2集を先に読んだので、つづけて去年の第1集を読んでみた。 いざというときに私たちを助けてくれる100の知恵袋。 敵から身を護るという表現もところどころにあり、自衛隊は災害派遣だけではなく日本人の命を守る仕事をしていることを思い出…

思春期(小手鞠るい)

「私は私のままの私が大好きなのです」 「わたし」は自分のどこをとっても自信がなく、友だちもいないし、将来も見通しが立たない。どんどん沈んでいくような中学校の3年間を過ごした最後に、ダメなままでも大丈夫、好きなものとすきなことさえ見つかれば生…

ゆゆのつづき(高楼方子)

黄の花のワンピースを着て出かけると不思議な嬉しいことが起こる。小5のときに途切れたままの記憶が今またよみがえる。自分の手で翻訳した本を通じ歩みを振り返る。 詩のような表現描写が目を引く。

身近にあふれる気象・天気が3時間でわかる本(金子大輔)

生活と密着し、切っても切り離すことができない気象について分かりやすく解説。読むだけなら3時間で終わるが、じっくり理解し気になることを調べ出すとかなり時間がかかる。 個人的に新しく分かったことも多い。・温帯低気圧と熱帯低気圧の違い・10種雲形が…

日経サイエンス 2019年12月 真実とは何か

この宇宙とは別の宇宙は観測不能であり、宇宙ごとに物理法則が異なっている可能性がある。人が手に入れられる知識には越えられない限界がある。経験的な知識は的外れかもしれない。数学では、扱う対象が人の心とは独立に実在しているか疑わしい。脳は客観的…

子ども認知行動療法 不安・心配にさよならしよう!(松丸未来)

「何とかなるさ」「完ぺきでなくてもいい」「だいじょうぶ、気の合う人はどこにでもいる」 不安になりがちな子も、ものの見方を変えると気持ちがラクになる。自分の心の専門官になって不安と上手につきあおう。 不安を感じやすい子がひとりで実行できるよう…

もうひとつの曲がり角(岩瀬成子)

「しなくちゃいけないといわれたから、しなくちゃいけないって思うのは、それは考えてないってことじゃないのかな」 引っ越ししてから通い始めた英会話スクールでもやもやを募らせ、サボった先の家の庭でおばあさんの物語を聞き想像の世界につかる朋。英会話…

自衛隊防災book2

災害時に生き延びるための自衛隊の知恵を129のライフハックと3つのコラムで伝授。 防火扉の扱い、雪山で夜を明かす時、トレペの保存、トゲの抜き方、ハンドメイド寝袋など初見のものも多かった。イラストと写真でわかりやすい。 発行日が令和元年10月10日で…

みどり町の怪人(彩坂美月)

連作短編集。最大の謎は怪人の正体。 この手の本はどの系統なのかわからないまま読めるのが良い。怪異が実際に存在するのか、あるいは特定の個人や団体が怪人なのか、あるいは枯れ尾花なのか。 この本はさらに、各短篇の人間模様が面白い。特に6章が良かっ…

絵で見てわかる伝統建築の本(斉藤武行)

時代の流れの中で古来の和風建築は失われつつある。伝統的な建築物、職人、物品についてイラストを中心に紹介している。興味のあるところから読める。

聞こえているのに聞き取れない 聴覚情報処理障害APDがラクになる本(平野浩二)

APDについて一般の人に向けた説明。文字も大きく、字間もたっぷりとしていて読みやすい。当事者や関係者ならぜひ読んで欲しい。 音としては聞こえているのに、言葉としては理解でず、聴力検査でも異常は見つからないAPD。耳鼻科医師の間でもまだ認知率が極め…

温室デイズ(瀬尾まいこ)

学級崩壊、校内暴力、いじめ。勇気を出し、自分でできること、自分にしかできないことをする。できることは必ずある。間接的な働きかけでもいい。開き直ると肝が据わり局面を打開できるときもある。

ラジオラジオラジオ(加藤千恵)

ラジオラジオラジオ: 地元のラジオ局のパーソナリティを始めた高3女子2人は、進路の違いからぎこちなくなる。せつない。 青と赤の物語: 物語の禁じられた世界で、中学生の男女が図書館の地下に眠る物語に初めて触れ、親殺しや自殺を思いとどまる。

彼女の恐喝(藤田宜永)

大学四年生の圭子は六本木のクラブで生活費を稼ぎながら出版社への就職に苦労していた。台風の接近により停電した中を帰宅中にクラブの客の国枝が人を殺していたのを目撃し、恐喝に手を染めてしまう。出版社への紹介を餌にする男や同郷の男にも付きまとわれ…

自分を動かす習慣80(張替一真)

自分の行動をほんの少し改めたり、見方を変えたりするだけで臨む自分に近づく80の方法をイラスト付きで後押ししてくれる。 ・Q:今までの人生でいちばんつらかったのは? A:「今」と答えた人→ B:そのほかの答えの人→ ・自信=自分を「信用」し、「信頼」…

世界はジョークでできている(早坂隆)

すぐれたジョークはすぐれたアイディアに繋がる。中国、アメリカ、ロシア、北朝鮮、韓国、中東、日本とその大統領・首相をネタにしたジョークとそれにまつわる政治、文化的背景を解説。トランプ大統領ネタが豊富。

この世界は思っていたほどうまくいかないみたいだ(新井見枝香)

書店員の書いたエッセイ。いろいろとぶっ飛んでいて面白い。1編あたり3~4ページと短いが、その中で話がアクロバティックに変化したり、最後の一行でもとにもどったりと読んでいて飽きない。自虐ネタも下ネタも盛りだくさんだが、嫌味もないし下劣さも感じ…

新幹線で知る日本(池亨)

日本の新幹線の全駅を紹介し、地理・歴史・社会にまつわる話を写真つきで解説。新幹線の車両についても詳しい。

もの忘れと記憶の科学(五日市哲雄)

記憶のメカニズムについて科学的な解説を加えている。記憶の話となると、どうしても客観的になれずに記憶術などに意識が向かいがちだが、生化学的なアプローチで客観性を保っている。記憶は覚えるだけではなく、忘れることも大切だと何度も繰り返している。

蝶の羽ばたき、その先へ(森埜こみち)

始業式の朝に突発性難聴にかかり、左耳の聴力を失った結は、唯一の家族である母にそれを伝えられるまで一か月かかった。むろん、クラスメートに打ち明けるのは難しく、無難に日々を過ごすことにだけ気を取られていたが、手話との出会いで希望が生まれる。 涼…

中学英語で話せる日本文化1 日常生活編

文法的には理解していも日常生活を英語で過ごすのは簡単ではない。笑えるイラストでツッコミどころも満載。英語を使ってみようと思う人の入門に最適。 読むだけではなく英語に触れる機会を増やしていきたい。

海のカナリア(入間人間)

殺しあうほど好き。一度殺しただけでは物足りないというラブコメ。多重人格者の人格どうしがイチャついたり、生み出された人格のモデルが実在の異なる時期から取り込んだものだったりと、何か別の話にも使えそう。

催眠ガール(大嶋信頼)

術についてではなく、呼吸を合わせることで気が通じる話。小説にしたのはもったいない。

5秒後に意外な結末 パンドラの赤い箱(桃戸ハル)

2ページずつのショートショート100連発。イラストも効果的でサクサク進む。

自分は自分、バカはバカ(ひろゆき)

「このままだと、日本に未来はないよね。」と比べると、主にサラリーパーソン向けの処世術と言える。とにかくバカは相手にしない、バカに相手にされないアイディア満載。バカに振り回されず、他人の目をスルーする。目指すのは周りがどうなろうと自分はノー…