きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

ミナトホテルの裏庭には(寺地はるな)

「時間が過ぎていくのが遅いと感じるのと、はやいと感じるのと、どちらが良いかと言われれば悩むところである」

 

 大正時代に建てられたミナトホテルはいちど本来の役目を終えたのち、さまざまな事情を持つ人たちの緊急避難ホテルとして営業を再開した。派手に振られた安定志向の芯輔はミナトホテルの裏庭の鍵さがしとオーナーの猫さがしを依頼され、「大切な人」との向き合い方を知っていく。