新美南吉 童話集(世界文化社)
新美南吉の童話から10編を選んだもの。巻末に解説がある。新美南吉の童話は教科書にも載ることが多く、それを踏まえた解説もある。
ごんぎつね:最後にはゴンの気持ちが通じたようで良かった。
牛をつないだつばきの木:
花のき村とぬすびとたち:改心したようで何より。ついでに今までの罪も償いましょう。
おじいさんのランプ:成功体験に拘り、じり貧になる場合も多いが、おじいさんは勇気ある。
手ぶくろを買いに:「ほんとうに人間は良いものだろうか」ステレオタイプで決めつけはできない。両手を人間の手にするというのはお母さんの能力を超えていたかもしれないし、物語的にもうまくいかないかもしれない。狐から代金を受け取ったのに、もしきつねに手袋を渡さないと契約不履行?そもそも人と狐の間に契約は成り立つのだろうか。
がちょうのたんじょう日:みんなのためにオナラをがまんする健気なイタチ。
でんでんむしの悲しみ:みんな悲しみを背負っている。思う存分嘆いていい。
二ひきのかえる:イライラしたら眠るに限る。
去年の木:仲良しの木を弔う小鳥の唄
一年生たちとひよめ:「だんごやらないけど くぐれ」呼びかけられると嬉しいもの。