きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

イライラを手放す生き方(水島広子)

 水島氏の本を読むのは「困った悩みが消える感情整理法」に次いでこれで2冊目。この本ではイライラに絞って、正体、深層心理、解消、イライラ体質からの脱皮、心の強い人間へと豊富な具体例を織り込みながらわかりやすく述べている。

 

 イラッとすることは心身を守るために備わった防御機構で、誰にでも起こる。イライラは何度もその状況を思い出したり、どうしてあんなことと繰り返し考えたりと内から生み出される感情である。被害と被害者モードを区別することでイライラを手放せる。実際に被害をうけたのは仕方ないとして、被害者モードになってしまうと相手のせいでと考え、自分の裁量が失われてしまう。相手に何らかの事情があり、かわいそうと思うと落ち着ける。

 イライラは無力な被害者の感情で、イライラする先に未来は開けない。イライラを手放しても損するどころか得をする。「べき」を「したい」に変えるだけでも、主体性が持てるし、自己決定的な自分になることができる。

 イライラ解消はトレーニングである。手ごろなものからでもとりかかると気持ちよさがわかる。