きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

13歳からのシンプルな生き方哲学(船井幸雄)

船井総研の設立者が13歳の子どもに向けに生き方を説く。

大人が読んでもためになることが多い。

 

・嫌な人も嫌な出来事も、自分に何かを教えてくれるために存在している。

・一度も失敗することなく成功した人はいない。

・悲しんでいる人がいたら、途中でさえぎったり否定したりせず、できるだけ優しく話を聞く。

・誰にでも長所と短所がある。相手の良い所を見つける癖をつけることが大切だが、まずは自分の良い部分を率先して認めよう。

・成功の3条件は、勉強好き・素直・プラス発想

・失敗を恐れず経験から学ぶ

・世の中のための壮大な夢と、実現可能な夢の2つを持とう。

・本を読み、人の話を聞き、実際に体験する。

・その場で自分にできることを見つける。

・本物を知り、本物と付き合う。

・小さな勇気の積み重ねで世界が変わっていく。

・1番に慣れる部分を探す。

・使命を果たす

・どんなことも必要だから起こる

 

君と読む場所(三川みり)

自宅が本で埋まっている老人から終活として大量の本を押し付けられた有季が本を通じて問題を解決していく短編集と見せかけたビブリオ青春小説。

「さぶ」(山本周五郎

ライ麦畑でつかまえて」(サリンジャー

「空白を満たしなさい」「平野啓一郎

「さがしもの」(角田光代

 

気のせいか以前に似たような話を読んだことがある。ビブリオ物として読むと素晴らしい。

サバティカル(中村航)

僕はブラック企業を退社し転職先に就くまでの5か月間を長い安息日サバティカル」として過ごしはじめた。普段はできないことに取り組み始める。朝食はカフェに通い、ギターを買い、絵を描き、料理のレパートリーを増やし、公園で知り合った老人に将棋を師匠として教えを乞う。

恋愛感情が湧かないアセクシャルで悩み、アセクシャルどうしで付き合ったが続かなかった。もうそういうことは起こらないし、二度と考えたり思い出したりもしないと思っていたが、師匠の生き別れの娘と時間を過ごすうちに変化が訪れる。

進化する勉強法(竹内龍人)

日本女子大人間社会学部の著者が実験社会学の立場から効率的な勉強法について伝える本。

IQよりも成績に影響するものは何か?集中力を切らさないコツは?やる気を出すには?漢字の覚え方は?分散学習とは?テスト効果とは?頭が真っ白になってしまうときの対策は?

各項目に分析データを載せており信頼性が高く、不信感はない。ただし、データはあくまでデータであり、統計的な傾向がわかるだけとも言える。

私が誰かわかりますか(谷川直子)

僻地の村社会で認知症となった夫の世話が手に余る妻がバツイチで東京から嫁いできた長男の嫁に介護を託す。その友人も義父が認知症で仕事片手に在宅介護。村の噂と世間体で思うようにいかないまま事態は好転しない。

村社会に入るにはそのメリットを生かしたいが、一筋縄ではいかない。窮屈というデメリットで疲弊してしまう。村社会自体が時代遅れだが、新しい形態への移行にはまだ時間がかかるだろう。