きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

2020-01-01から1年間の記事一覧

いざというとき自分を守る防災の本 3 なにができる避難してから

4冊シリーズの3冊目。在宅避難や避難所暮らしになり、身の安全を確保してからどう過ごしていくか。 避難場所は一時的に危険から逃れる場所で、避難所は避難生活をする場所。このちがいがいつもごっちゃになる。区別しやすい名前に変えてほしい。 安全を確…

一生ついてまわる 家事のキホンが身につく本(大人の常識研究会)

大人とは自分のことを自分でする人のこと。みだしなみ、バランスのとれた食事、それに家事は大人になってからでは身に付きにくい。これらの大事なポイントが欠けると信用、健康、お金を気づかぬうちに失うことになる。中学生のうちから実行に移していくのが…

心の病気ってなんだろう?(松本卓也)

「中学生の質問箱」シリーズの一冊。第一章で心の病気とは何かの概要を説明し、第2章で7つのタイプに分けて、それぞれの病気を持つ人がどんなことに困っているか、どのような治療が適しているかを話す。最後の第3章では、心の病気でも暮らしやすい社会を…

マンガ 自営業の老後(上田惣子)

自営業、フリーランスはいつも順風満帆とは限らない。仕事が減る、身体を壊すなどで貯金は簡単に底をつく。生涯収支をだすことで、何にいくらかけたいか見えてくるし、自分が価値を感じていることから順にお金をかけようとういう意識が生まれる。順調なとき…

まつらひ(村山由佳)

祭りをテーマに大人の男女の関係が新しくなる6つの短編集。古来から伝わる祭りへの参加者たちの思いと、ふとしたことで祭りに関わった者の描写がすばらしい。むつみごとの妖しい表現も引き込まれる。 村山由佳の本は「ワンダフル・ワールド」「天翔る」に3…

イラストでわかる 怒らずのばす育て方(篠真希)

前半はアンガーマネジメントについて、後半で38のシーン別の悪い叱り方、良い声掛けについて。 自分のイライラにのまれず、自分の感情をコントロールする術を身に付ける。子どもの成長を考えたうえで、どういった言葉がけが効果的か。怒りが湧きやすい6つの…

人生はあきらめるとうまくいく(ひろさちや)

がんばるのは欲望の表れで、いちど満たされたとしても欲望は次々とわいてきて、いつかは疲れてしまう。がんばる生き方は不幸を招く。 「少欲知足」こそ幸せの方程式だ。欲を少なくし、もう元を取ったと考えることだ。欲望をコントロールすることはできない。…

配達あかずきん(大崎梢)

書店を舞台にした連作ミステリー。主人公の杏子が語り手、アルバイトの多絵が探偵役。いずれも読後感が爽やかではあるが、逆に軽すぎるという感じも受ける。謎としては短編で終わらせるにはもったいないものもあり、長編化できそう。

海の見える丘(くすのきまさしげ)

心にしみいる絵のない絵本。「幸せは自分が決める」「希望は伝えられる」「豊かさとは」「受け継がれるやさしさ」「生き方が人生になる」をテーマにした5つの作品。 意表をつく展開の「幸せは自分が決める」で引き込まれ、「受け継がれる優しさ」が良かった…

自殺予定日(秋吉理香子)

自殺に成功した者と失敗した者の会話が始まったところで読むのをやめようとおもったが、読み進めてよかった。自殺を試みる人たちを描いた小説ではなく、ミステリーサスペンスとしてどんでん返しも意表をついてきて面白い。

LD(学習障害)の子どもが困っていること(宮尾益知)

家庭、勉強、友だち、進学など将来の不安を減らすにはどうしたらよいか。保護者、先生向けにしてほしいサポートをイラスト入りで解説。相談機関の具体例や相談の仕方も参考になる。

ラストで君は「まさか!」と言う 悪魔のささやき

4人の執筆者による、悪魔をテーマとして26の掌編。 プロローグからして読者を引き付けて面白いし、本編も期待を裏切らない。

明日も、アスペルガーで生きていく。(国実マヤコ)

アスペルガー症候群の当事者に取材し、脚色を加えて8人の事例を挙げている。都合が良すぎると感じる部分もあるが、アスペルガーの人を理解する一助になる。巻末の精神科医の意見も併せて読むと良い。 こだわりの強さ、社会的コミュニケーションのつたなさ、…