ピーター・パンの冒険(ジェームズ・バリー)
「おもしろいと信じていれば、実際におもしろいのとほとんど同じことなのです」
半分が鳥、半分が人間の赤ん坊で、生まれてから一週間で成長することをやめたピーターは、家の窓から飛び出して不思議な冒険に出かける。ロンドンのケンジントン公園を舞台にしたピーター・パンやエイミーの冒険。
新潮文庫の名作新訳コレクションで呼んだ。ピーター・パンの物語は二つあり、「ピーター・パンとウェンディ」の方が有名かもしれない。
生後一週間で成長を止めて、冬でもほぼ裸で暮らすピーター。しかも妖精たちに囲まれ、空を飛んだりするので、イメージ的にはキューピッド。飛べるという自信をなくして、鳥でもない、人間でもないどっちつかず。
成長を止め年を取らなくなるというのは、人間の世界では死んだ人のこと。ということは、ピーターは生後一週間で亡くなった子ということなのかもしれない。
「ピーター・パンとウェンディ」も読んでみたい。