「中学生の質問箱」シリーズの一冊。第一章で心の病気とは何かの概要を説明し、第２章で７つのタイプに分けて、それぞれの病気を持つ人がどんなことに困っているか、どのような治療が適しているかを話す。最後の第３章では、心の病気でも暮らしやすい社会を作ることを提案している。
発達障害や、不登校、いじめについても取り上げていて、中学生でも読むことはできるが、心の病気の入門として大人が読むのがいいだろう。身体障害者に対するバリアフリー化は進んでいるが、精神障害者に対するバリアフリー化は残念ながら全く進んでいない。目に見えにくいので簡単ではないだろうが、理解を進め、生きやすくなることを望む。
