お騒がせロボット事業部(辻堂ゆめ)
小さな会社でコミュニケーションロボットのパティを売り込む営業を初めた朝香。なぜかパティは繰り返し巻き込まれ、朝香は振り回される。
東大卒業後に就職した会社で実際にロボット製品の法人営業を手掛けた経験が生かされている。
英語の歴史から考える英文法の「なぜ」(朝尾幸次郎)
なぜ英語のリスニングは難しいか。
なぜ三単現のsはつけるか。
なぜthere isは「ある」か。
なぜ不規則動詞はあるのか。
なぜbe動詞の原型はbeか。
なぜwillが未来形か。
なぜ命令文は動詞の原形で始まるか。
なぜcomeはoなのにカムと読むのか。
なぜvで始まる語は読みにくいのか。
なぜdoubtのbを読まないのか。
なぜ複数なのにa fewとなるのか。
なぜthatが関係代名詞なのか。
なぜ疑問文、否定文にdoを使うのか。
なぜ原形不定詞があるのか。
なぜhave+過去分詞で現在完了なのか。
なぜhave toで「しなければいけない」なのか。
なぜbe+ingで進行形なのか。
これら素朴な疑問は英語の歴史を紐解くだけで簡単に納得できる。
ブリテン島には紀元前にケルト系のブリトン人が住んでおり、使用する文字はルーン文字だった。紀元前後にローマの支配され、その後約400年の間ローマの支配を受けるが5世紀中ごろからゲルマン人の侵入を受ける。最大勢力のアングル族の他、サクソン、ジュートといった部族がブリテン島に入って来た。8世紀末には北方ゲルマン系のデーン人が侵入し、1066人はノルマン人(フランスに定住したデーン人)に征服され支配階級はフランス語となる。このため、英語はケルト系、ゲルマン系の言語を基調としてフランス語系の語彙を外来語として受け入れた複雑な言語となった。古英語と現代英語を比べることでさまざまな謎が解ける。
現役東大生の世界一おもしろい教養講座(西岡壱誠)
教養のある人とは活用できる知識を持っている人のこと。地理とは地球上の理(ことわり)を意味する。地理を学び地理を活かして世界を見る方法を知れば、世界をより深く理解できる。
・日本で漫画文化が花開いたのは日本が山がちだったから。
・待機児童が増えたのはショッピングモールができたから。
・新聞が生まれたのはコーヒーがおいしいから。
・SNSが生まれたのは農業が発達したから。
・イギリスが覇権を握ったのはカトリックが離婚を禁止したから。
・株式取引が始まったのはオランダが低地だったから。
・世界大戦が起きたのはフランスで石炭が採れたから。
・明治維新が成功したのは中国が広かったから。
・英語が生まれたのはユーラシア大陸に砂漠があったから。
など、思いもよらない物事がリンクしていた。
頭が良い人は知識を繋げていくことで有機的に定着できるように感じる。こじつけ気味の部分もあるが、全く関連のなさそうな物事も結びつけていけるのはすばらしい。
日経サイエンス 2019年6月 睡眠とは何か 金星・地球の双子星
・海ぶどう(クビレズタ)
ぷちぷちとした食感の10cmほどの複核単細胞生物。
複核単細胞生物は、核が分裂しても細胞全体は分裂しない。多細胞生物と単細胞生物の間にいるとも言え、藻類は菌によく見られる。
・嗅覚インプラント
ヒトの受容器数は視覚が3に対して味覚は40、嗅覚に至っては400もあり、嗅覚では障害が起きやすい。80歳以上では62.5%に障害がある。
400というのは驚きの数だが、これだけあれば生得的な障害もあるだろうし、老化で機能障害も多くなるのはうなづける。が、62.5%という数字を聞くとサンプル数が不足しているのではないかと疑ってしまう。
・睡眠の正体
睡眠の正体はタンパク質のサイクル。
脳内の80種のたんぱく質は起きているときは徐々にリン酸化されていき、睡眠でもとに戻る。大半はシナプスに存在し、記憶と関連している。ヒトだけは1日に1回の睡眠をまとめてとる。
シナプス強度を、全シナプスを一斉に刈り込むことで些細な記憶を消していると思われる。シナプス強度がそこそこあった場合だけ起床後まで強度が残存し、他のシナプスはリセットされる。これはシナプス恒常性仮説と呼ばれる。
旅と鉄道 2018年9月
夏に限らないが絶景写真は見ているだけで気持ちが広がる。来年の夏の予定にいくつか組み込みたい。