きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

ハッピースクール開校 友だち、勉強、家ぞくのなやみ あけはし先生にきいてみよう(明橋大二)

スクールカウンセラーで心療内科医の著者が悩める小学生の相談に乗る。 ほんとうに大切なことは2つだけ。 ・あなたは、とても大切な、かけがえのない存在である。 ・人のことを傷つけていい人なんてこの世にひとりもいないし、 あなたは傷つけられても仕方…

精神科医が教える50歳からのお金がなくても平気な老後術(保坂隆)

心も体も衰えを感じやすい時期で不安を抱えてしまう人も出てくる。「5年後にはこんな自分でありたい」「この目標に向かって次の10年を進もう」といったビジョンを描きながら生きていけば、日々の暮らし方を前向きに見直せる。 身の回りのものを整理して身軽…

科学する心(池澤夏樹)

科学随筆。 踏み込んだ見方をしていて読み応えもあり、学生時代を思い出しなつかしく読み進めた。が、著者紹介を最初に見た時に頭をよぎった不安が第四章で的中してしまいとても残念。読む気が失せたがお金を出して買ったこともあり、残りは消化試合となった…

答えより問いを探して(高橋源一郎)

きのくに国際専修学校で行われた2日間の特別講義を書籍化。 先生の役割とは、一つの狭い常識の中で生きている人に、そうじゃないよと教えてくれて、でも、その答えは自分で見つけなさいよ、といってくれること。 オーストラリアの国旗の話は面白い。距離を…

その可能性は既に考えた(井上真偽)

人里離れた山中で新興宗教団体が集団自殺し、一人の少女だけが生還する。探偵はすべての可能性を否定し、推理合戦の末、仮説をことごとく崩していく。そして事件が「奇蹟」であることを証明しようとする。 中国語満載の出だしがきついが、そこさえ乗り越えら…

観光列車旅百科 旅鉄BOOKS

日本の観光列車の種類が豊富なのに驚かされる。写真を見ているだけでも飽きない。食を求めたり、展望を求めたりと、さまざまな観光列車が運行されている。

美しい日本の川と防災(木下武雄)

気候変動で気象現象も従来とは質がことなってきている。洪水の存在を受け入れて、持続性のある社会を目指したい。人口増加期に安価な土地を求める人が増え、水害リスクの高い土地が都市化した。洪水は起こるものという前提で準備を整えたい。洪水は自然現象…

男の子の学力の伸ばし方(富永雄輔)

「女の子の学力の伸ばし方」と同時刊行。半分くらいは内容が重複する。最も重要だし実行可能なのは第六章「成績が伸びる子の親がこっそりやっている26の習慣」の部分で、子供をコントロールするより、まずは親が環境づくりをすることが大切。

探偵が早すぎる(井上真偽)

キャラの濃い探偵が出てくる作品は面白。殺人事件が起こる前にトリックを看破し、犯人を特定してしまう探偵と言う時点で面白くないわけがない。ミステリーというよりはサスペンス寄りで楽しめる。もちろんどんでん返しつきで。

このままだと、日本に未来はないよね。(ひろゆき)

出産祝い金1000万円、「無敵の人」にはウサギを配るなど一時期話題になった話もここで読める。全ての見解が正しいとは思えないが、視野が広く左右に傾いていない人の話は参考になる。日本に未来はないのに、悲壮感もないし読んでいてワクワクする。自分もす…

小さき者の幸せが守られる経済へ(浜矩子)

コラムを集めたもの。やはり愚痴は聞いているもやもやする。異なる立場やもっと広い視点から見るとよいだろう

人生のサバイバル力(佐藤優)

何のために勉強するのか、歴史から何を学ぶか、君たちはどう考えるか、これからの時代をどう生きるかの4つの章で、著者が久米島の高校生に行った講義をまとめてある。 何が正しく何が誤りかではなく、いろいろな見方ができる。当事者である自分にとってどう…

わたし、虐待サバイバー(羽馬千恵)

虐待を受けた当事者の記録が生々しい。虐待した親とのLINEのやりとりも載っており、虐待問題に取り組む関係者の参考になる。

生物学キーワード事典(垂水雄二)

確かに五十音順の用語解説なので事典とも言えるが、実際は最近の研究成果を踏まえた読み物である。五十音のそれぞれが1項目ずつ、つまり全50項目程度である。何よりも面白いのは、頭→遺伝子→運動→エネルギー→温度のように、つぎの項目へバトンを渡す際に関…

彼女の色に届くまで(似鳥鶏)

自分の画才は本物だと勘違いした高校生が学校の昇降口で出会った少女の才能に驚く。彼女の才能は油絵だけでなく、どこでも寝られることと、絵画にまつわる不可解な事件をあっさりと解いてしまうこと。だが彼女は画家としては致命的な過去を持っていた。 ラブ…

一冊でわかるイギリス史(小林照夫)

英語の歴史が面白そうなので、少し踏み込んでイギリス史の本に手を出してみた。歴史だけだと馴染みが薄いのに内容が濃すぎて頭に入ってこなかった。もう少し気軽な読み物から入るべきだった。

IT MIGHT BE AN APPLE

ふと見つけたリンゴ1個からここまで想像が広がるのかと驚くばかり。まさに可能性は無限大。終盤では想像力を逞しくすることに留まらず、実行に移すことで結果が得られることも示唆している。

答えは本の中に隠れている(岩波ジュニア新書編集部)

本に出合って人生が変わる。 毎日楽しく生きたいとき、好きなことだけをしたいとき、悩みがあるときなど、どんな本を読んだらよいか。若い人向けに書かれたものだが、むかし若かった人も読んで損はない。

辛酸なめ子の現代社会学(辛酸なめ子)

2000年代に入ってからブームになった20の現象に著者自らが飛び込み1ページの鋭いコメントと漫画で笑い飛ばす。「相方の死を恍惚と想像する」など、笑えないものばかりだが、なるほどと頷けるものが多い。

世界でいちばん素敵な建築の教室

ヨーロッパ建築の移り変わり、日本建築、近代建築、現代建築、日本の建築家と写真を中心にQ&A形式で初心者にもわかりやすい。 個人的には近代建築が落ち着く。現代建築は見れば見るほど不安になってくる。

すみれちゃん、おはよう(ばんひろこ・丸山ゆき)

児童書だからといって子ども扱いしてはいけない。構成もしっかりしているし、読者を引き込む。しかも手軽に読める短い読み物。

いやでも物理が面白くなる(志村史夫)

高校生の物理の全範囲プラスアルファの興味深いネタを提供してくれる。詳しく知りたい人向けの参考図書も充実。 想像力は知識より重要 知識には限界があるが 想像力は世界を包み込むことができる 知的成長は生まれた時にはじまり 死ぬまでずっと続くべきだ。…

僕らのごはんは明日で待ってる(瀬尾まいこ)

中学生のときに兄を亡くし、こじらせ系ぼっちになった良太が高校の体育祭準備で天真爛漫な小春に声をかけられてから時間が動き始める。二人の距離は近づくが非常な宣告が下される。ほんとうに「神は乗り越えられない試練しか与えない」のか。

被災ママ812人が作った子連れ防災手帖(つながる.com)

東日本大震災で被災したママたちの体験談を中心に今後の防災に役立つ話が満載。 イラストや漫画も多くとてもわかりやすい。

日経サイエンス 2019年8月 人類、月へ

粘菌の意思決定、ジャイアントインパクトの新説、月の領有、時空の量子化を捉える、波動関数の収縮は物理現象か

皮膚はすごい 生き物たちの驚くべき進化(傳田光洋)

防御、交換、センサー、水分保持、コミュニケーションなど皮膚は多くの役割を担っている。様々な生物の皮膚の役割に触れつつ、最後にヒトがここまで進化したのには皮膚が敢えて体毛を捨て世界を知る装置へと進化し、脳との相互作用で新しい世界へ踏み出すこ…

君は月夜に光り輝く(佐野徹夜)

不治の病に侵され余命僅かな女子高生に「死ぬまでにやりたいことリスト」を押し付けられる主人公。「君の膵臓が食べたい」を想起するが、展開は全く別物。ただ、せっかく発光病を取り入れたのに活かしきれていないのが残念。発光と薄幸でもかけていたのか。

常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

森博嗣といえば名古屋大の助教授と作家の二足の草鞋というイメージだったが、退官し専業になっていた。 高二病の入った小説群も楽しめるが、エッセイもすばらしい。森博嗣ならではの切り口から常識をぶった切るが、なぜかお叱りを受けているように感じられる…

お騒がせロボット事業部(辻堂ゆめ)

小さな会社でコミュニケーションロボットのパティを売り込む営業を初めた朝香。なぜかパティは繰り返し巻き込まれ、朝香は振り回される。 東大卒業後に就職した会社で実際にロボット製品の法人営業を手掛けた経験が生かされている。

井上ひさしベストエッセイ(井上ユリ)

井上ひさしのエッセイの中から妻ユリが選りすぐったエッセイ集。 5つの章立て。 お話しを作る人が好き ことば・コトバ・言葉 こころの中の小さな宝石 ユートピアの時間 むずかしいことをやさしく 不遇な少年時代、ヤンチャをした青年時代、そして放送作家・…