きまぶろ

本とアニメと気ままな生活のブログ

願いながら、祈りながら(乾ルカ)

 「『あること』をき転機に、一人なら一人でいいと開き直ることができました。その『あること』は今思い出してもあまり愉快な出来事じゃなかったけれどもし私が高校に受かることができたら、『あること』という経験も、私にとっては必要だったと、大事な宝物のように思えるかもしれません」

 北の大地の過疎の分校で学ぶ5人の中学生と、傷心のショックで目的を見失った新任教師。傷やコンプレックスを抱える6人がそれぞれ挫折を感じるも自分の気持ちに向き合っていく物語。

 「神様の遊ぶ庭」を思い出す。「願いながら、祈りながら」はノンフィクションだが、それぞれの抱える問題がリアルに描かれているため、ともにフィクションでもありノンフィクションでもあるような感じがする。